新収 増補新訂 足利学校の研究2007/03/29 00:13

川瀬一馬『増補新訂 足利学校の研究』(講談社、1974年)

今まで増補新訂版でない勤務先の図書館のものを借り出していたが、何度も参照しているうちにやはりどこが「増補新訂」なのか知りたくなるわけで、私費購入。限定版でしたか、どうりで高いわけだ。
これからはつとめて、生協、吉野家、自炊の三択ですね。

新収 曲直瀬道三(近世漢方医学書集成)2007/03/29 00:36

大塚敬節・矢数道明編集
『近世漢方医学書集成2 曲直瀬道三(一)』、名著出版、1979年。
『近世漢方医学書集成3 曲直瀬道三(二)』、名著出版、1979年。

『啓迪集』を収録。これはホネですねぇ。金元医学はまったく見当がつかないし。

宣伝 西北出土文献研究 第4号2007/03/29 01:19

『西北出土文献研究』第4号、西北出土文献研究会、2007年3月。
店頭価格1,000円とのことである。亜東書店、朋友書店で買えるはずである。

【論説】
栄新江・李肖・孟憲實/張娜麗訳、新獲トゥルファン出土文献概説
高村武幸、辺境出土史料からみた漢代の地方監察
荒見泰史、盂蘭盆経の新資料,上海図書館蔵068『盂蘭盆経讃述』
【ノート】
伊藤敏雄・于志勇、米蘭の遺跡とその現状
關尾史郎、トゥルファン出土「菩薩懺悔文承陽三年題記」について
片山章雄、旅順博物館所蔵の大谷探検隊将来吐魯番出土物価文書
【書評】
岩本篤志、書評・余欣著『神道人心―唐宋之際敦煌民生宗教社会史研究』
【紹介】
速水大、蘭州大学敦煌学研究所

最初の「新獲トゥルファン出土文献概説」は数エントリ前の2007-2の『文物』掲載のものと密接な関係がある。「きわめて」重要な史料発見の報告である(その内容については紹介するのが惜しいほど)。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/28/1350557

『西北出土文献研究』バックナンバー
http://www.ato-shoten.co.jp/ato-osusume/osu043.html

拙稿については次のエントリで。
ここ数日それからこの先、数週間、コマネズミのように多忙になる。ずいぶん、購入した本や抜き刷りを紹介できずにいたため、ここで一気にまとめ書きをしてしまった(まだまだあるのだが)。

新収 芸術の始まる時、尽きる時2007/03/29 18:26

栗原隆編『芸術の始まる時、尽きる時』、東北大学出版会、2007年3月。総459ページ。

栗原・廣部先生からいただいた(広く教員に配られた)。ありがとうございました。

第1部 芸術の始まる時
第2部 芸術の臨界
第3部 芸術の尽きる時

執筆者は岩城見一、神林恒道、栗原隆、廣部俊也、矢萩喜従郎、鈴木正美、番場俊、山内志朗、松本彰、佐藤透、尾崎彰宏、加藤尚武、小田部胤久、野家伸也、森本浩一、城戸淳、伊坂青司、座小田豊、松田純。

「哲学の研究者と美学・美術史の研究者とによって織り成されるなか、文学そして歴史を専門とする研究者がポイントとなる形で構成」(はじめにより)されている。
これら論者の論文が3部構成をそれぞれ満たすようになっている。
 個人的に興味をひいたのは尾崎彰宏「「男」を演じる女たち」、野家伸也「芸術が世界との出会いをもたらす時-現象学的考察」だった。
 ただ全体の構成と、それぞれの論説の深浅のギャップには若干違和感をおぼえた。

拝受 思想表現媒体から捉え直される、人間にとっての「空間」構成の意義についての研究2007/03/29 19:14

『思想表現媒体から捉え直される、人間にとっての「空間」構成の意義についての研究』(平成17~18年度科研費・基盤研究(B)研究成果報告書、代表者:佐藤徹郎)、2007年3月。

佐藤先生からいただいた。ありがとうございました。

「人間にとっての「空間」の意義を、空間がア・プリオリにあるのではなく、人間によって構成される主体的な意義をも持つことを明らかにすることを目指すとともに、思想を表現するさまざまな「媒体」による違いをも意識することがふまえられた」(はしがきより)

佐藤徹郎、無限の空間
城戸淳、カントの空間-身体・開闢・感情-
鈴木光太郎、バークリーの空間哲学を実験する
 -モリヌー問題と倒立網膜像問題
栗原隆、生きられる空間、もしくは世間という体
鈴木佳秀、聖所論から見た空間理解に関する予備的考察
-古代イスラエル宗教思想からみたエルサレム神殿の意義
山内志朗、ケルンに眠るドゥンス・スコトゥス
栗原隆、秋山郷を読む-景観美学への一試論
堀竜一、森鴎外訳『即興詩人』のローマ
栗原隆、拍子とリズムと空間と
番場俊、絵画的平面の破壊-マーレヴィチ論ノート-

宣伝 書評・余欣著『神道人心―唐宋之際敦煌民生宗教社会史研究』2007/03/29 19:47

岩本篤志 書評・余欣著『神道人心―唐宋之際敦煌民生宗教社会史研究』
(『西北出土文献研究』第4号、西北出土文献研究会、2007年3月)。

『西北出土文献研究』第4号については数エントリ前をごらんください。

以下は拙文(書評)からの引用。

・・・・「民生宗教」とは、聞き慣れない言葉だが、あえて既存の日本語に翻訳するなら「民間宗教」が近い。ただ、後述のように著者は「民間宗教」という言葉の多様さをさけて「民生宗教社会史」という術語を定義しており、この言葉に本書の核心があることに注意されたい。・・・・・・・・・・・

・・・・欧米の中国学、敦煌学だけでなく、集合表象に目を向けたフランス社会学や社会史を掲げたアナール学派の研究を強く意識しており、既存の敦煌学研究とはアプローチ方法が異なっている。その視点はとりわけ宋代以前の中国史研究の中では斬新である。・・・・・・・・・・・

魏晋南北朝史研究会サイト移動2007/03/29 21:12

すでに窪添慶文先生によって魏晋南北朝史研究会のホームページ上でコメントされているとおり、魏晋南北朝史研究会のサイトがお茶の水女子大内に設置したサーバーからNinjaブログ内に移動した。

旧アドレス http://6ch.jin.ocha.ac.jp/6ch/index.html(2007/3/31をもってアクセスできなくなるそうです)

新アドレス http://6ch.blog.shinobi.jp/

旧サイトは残念ながらWebarchiveもひろってない。