拝受 北魏王朝の相州・定州における中正就任者について2007/08/18 23:21

大峠要「北魏王朝の相州・定州における中正就任者について-山東地域社会に関する試論として」、森田武教授退官記念会編『近世・近代日本社会の展開と社会諸科学の現在』、新泉社、2006年6月。

大峠さんからいただいた。ありがとうございました。
 「姓族の勢力が強大な地域であった山東地域に注目して、その中でも有力な姓族を多く輩出する重要な地域と考えられる相州・定州における中正就任者を検討」したもの。

新収 中国21 Vol.23 / 2005.122007/08/18 23:28

愛知大学現代中国学会編『中国21』 vol.23、風媒社、2005/12。

ある意味、「これからの中国学」入門といったところ。おもしろい。同時に危機感がつのる。

「・・世界の中国古典思想研究が、中国、台湾を中心とする中国語による研究環境と、アメリカを中心とし、それに欧州の漢学研究も取り込んだ英語環境の中国学の二つに収斂されつつあるという傾向です・・」

「・・なぜ中国を研究しないといけないとか、なぜ中国思想が重要なのかという、学者のアイデンティティーに係わるような議論を日本ではあまりしていない・・」(以上、座談より)

一方で
「日本の中国史研究は、日本の他の研究領域に較べても、集中度が特に高いといえるでしょう」(概説/入門書/研究概要の刊行)という言葉もあるが。

まず読んだのは次の数点。

【座談】
彼の国の中国学、この国の学者たち 佐藤将之×橋本秀美×陳捷×陳継東×木島史雄

【世界の中国学】
中国「学」の伝統 橋本秀美
フランスにおける中国学研究 ヴィヴィアンヌ・アルトン
ドイツ中国学 西脇常記

【概説/入門書/研究概要の刊行】
日本 野間文史
中国 橋本秀美

【天南地北】
中国古典学と聖書解釈学──齟齬と不合理の恩沢について 木島史雄

目次はこちら。
http://leo.aichi-u.ac.jp/%7Egenchu/china21/2005_12.html