新収 文物 総第623期2008/05/22 18:43

『文物』総第623期、2008年第4号。

「考古新収獲」のコーナーで紹介されているのは楚墓、漢墓2基(湖北、洛陽)、唐墓(洛陽)、明墓(北京)である。
 このうち注目されるのはまず湖北(荊州紀南松柏)の漢墓。木牘、木簡が出土しており、数枚のカラー写真が載る。木牘は7種の内容に分類できるという(随葬品リスト、簿冊、牒書、文帝期の律令のうちの令、暦譜、功労記録、公文書)。
 唐墓からは南朝系蕭氏の墓誌「唐故商州刺史蕭府君墓誌」がでている。拓本写真、釈文が載る。

新収 敦煌学輯刊 総第59期2008/05/22 19:05

『敦煌学輯刊』 総第59期、2008年第1期。

16本の論文、4本の書評が載る。なかなかおもしろそうなものが多いのだがここにとりあげるものは個人的な関心による。

江嵐、試論吐蕃帰義軍時期敦煌尼寺常住財産的収入
荒見泰史、九・十世紀的通俗講経和敦煌
王蘭平、以『志玄安楽経』「十観」為例看唐代景教与仏道之間的関係

新収 鮮卑帝国伝奇(彩図版)2008/05/22 19:18

楊軍・呂淨植(著)『鮮卑帝国伝奇』(彩図版)、中国国際広播出版社、2008年1月。

北魏史を五胡史から唐代史につなげて行く構成となっている。
 中国語で北魏史を書いた概説書は結構あるが、ほぼ全頁にカラーの画像を入れたのはたぶんこの本がはじめてであろう。画像鮮明。敦煌文献や敦煌壁画も用いられている。おしいのは画像の出典を知るにはキャプションによるしかないのだが、それではわからないものが多数あること。
 この本にはめずらしく帯がついているのだが「金髪碧眼の鮮卑人は・・・」とあるのはなんだろう?!

なお、同シリーズでは『匈奴帝国』、『契丹帝国』が出版されている。

新収 六朝事迹編類・六朝通鑑博議2008/05/22 19:37

『六朝事迹編類・六朝通鑑博議』南京出版社、2007年9月。

南京稀見文献叢刊の一冊。『六朝事迹編類』、『六朝通鑑博議』はともに南朝の建康に関する記事をあつめたもので、撰者はともに南宋の人。
簡体字。

新収 地中海世界のイスラム2008/05/22 19:52

W.モンゴメリ.ワット(著)三木亘(訳)、『地中海世界のイスラムーヨーロッパとの出会い』(ちくま学芸文庫)、筑摩書房、2008年5月。

 かつて使用した『世界史』の教科書にはピレンヌテーゼがのっていた。「マホメット無くしてシャルルマーニュ無し」というものである。そのおおもとの論文の翻訳は佐々木克巳(編訳)『古代から中世へ-ピレンヌ学説とその継承』で読める。
 『地中海世界のイスラム』はそれとは逆にイスラム側からヨーロッパを見る視点で書かれているようだ。読みやすい翻訳。

「科学と哲学の分野でヨーロッパを知的に刺激したばかりではない、イスラムはヨーロッパを挑発して新しいおのれの像を形づくらせたのである。ヨーロッパはイスラムに反発しつつあったからこそサラセン人の影響を軽んじて、ギリシアとローマの遺産への依存を誇大視したのである」(P.166)

なんか十分にカテゴリ分類を準備してなかったのだが、あえて分類すれば「世界史」であろうか。

新収 寧夏歴代碑刻集2008/05/22 20:12

銀川美術館(編)『寧夏歴代碑刻集』、寧夏人民出版社、2007年6月。

前秦から民国期の墓誌、碑刻類のカラー写真を収録する。

前秦から唐までは以下の通り。

前秦 梁阿広墓表
北魏 員標墓誌銘
西魏 呉輝墓誌銘
北周 宇文孟墓誌銘、李賢墓誌銘、田弘墓誌銘
隋  閻顕墓誌銘、史射勿墓誌銘
唐  史索岩墓誌銘、史道洛墓誌銘、安娘墓誌銘、史鉄棒墓誌銘、史訶耽墓誌銘、史道徳墓誌銘、梁元珍墓誌銘、慕容氏墓誌銘、唐胡旋舞石刻墓門

史氏墓の墓誌銘はソグド研究の必須資料。安氏、李賢墓誌も同様に重要である。