新収 神会(じんね)2008/06/10 20:56

小川隆(著)『神会-敦煌文献と初期の禅宗史』(唐代の禅僧2)臨川書店、2007年4月。

 敦煌文献をみていると宗教文献が目につくのはその性格上、当然だが、なかでも禅宗に関係する文献がはとても多いようである。またそれはチベットへの仏教導入とも無関係でないと聞く。そればかりか敦煌文献によってはじめてわかった禅宗の初期史があるということなので、敦煌文献の資料的性格を再考するのにも初期禅宗史は無視できないであろう。
 そこでこの本を手にとって読み始めたわけだが、最初は文献と研究史の紹介なので読みすすめられたのだが、それからがなかなか進まない。しばらく時間をおいてみたが、やはり難題である。たぶん私がなにか前提となることを知らないからだろうとおもうのだが、とりあえず途中まで読んだということを記録にとどめておくことにする。