新収 史学雑誌 第118編第6号2009/07/14 17:30

『史学雑誌』第118編第6号、2009年6月。

中村威也、(書評)原宗子著『「農本」主義と「黄土」の発生-古代中国の開発と環境 2』

従来の黄土論やそれにもとづく「農本」主義的見解を批判し、オリジナリティに富む視点を提供した著書、という感じの評がなされている。

濱川氏の意見にしばしばふれられている。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2009/05/01/4280993

新収 東洋史研究 第68巻第1号2009/07/14 17:44

『東洋史研究』 第68巻第1号、2009年6月。

石見清裕、唐代内附民族対象規定の再検討-天聖令・開元二十五年令より-
高田時雄、(紹介)『新獲吐魯番出土文献』上下二冊

 前者は、主に天聖令をもちいて、唐代の非漢族統治を論じたもの。

 「このような統治方法の相違には、その国家の性格が色濃く反映される」(p.2 、はじめに)。

 また、人間が集団や地理をどのように意識し、どこまでを内、どこからを外と捉えてきたかは様々な歴史事象を理解するうえできわめて重要である。次の一文に集約された解釈は今後、大きな論点のひとつになるだろう。

 「実は「唐令には「夷狄」なる概念は存在しなかった」(p.22)

 唐代史はもちろん日本史への波及は必至であろう。また現代中国を見るのにさえ影響があるかもしれない。なお、吐魯番文書(69TKM39:9/2(b),9/3(b))、敦煌文書(S.1344)も援用されている。