新収 道教の美術 TAOISM ART2009/07/28 18:16

『道教の美術 TAOISM ART』(展示図録)、読売新聞大阪本社、大阪市立美術館、2009年。

 斉藤龍一(大阪市立美術館)編。現在、三井記念美術館で開催されている展覧会の図録。なお編集には日本の道教研究者が多数協力しているようである。

 おもに日本所蔵の道教関係の資料が掲載され、道教がいかに幅の広い分野に関係するか印象づけられる内容となっている。国宝、重文級のものや秘仏(らしきもの)が展示されており、迫力は十分である。

 坐像や鎮宅関係、文書、書籍関係にも興味深いものが少なくなかった。伝六朝とされている写本も目を引く。ちなみに『史記』は宋版の上杉本(歴民博本)が展示されていた。

 なお、図録には三井記念美術館の展示では見られなかった敦煌文書が何点か載っている。おおかたは書道博のものである。この後、大阪、長崎と展示が巡回するようだが、出品リストによると、国宝の古書籍(黄帝内経太素、黄帝内経明堂、医心方)や敦煌文書の類が大阪で展示されるらしい。

http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html

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