新収 敦煌絲綢与絲綢之路 ― 2009/07/20 18:13
趙豊(主編)、王楽(副主編)『敦煌絲綢与絲綢之路』中華書局、2009年3月。
敦煌で発見された絹またはその他の織物の専著。織物そのものの分析のほか、敦煌文献で織物がどのように書かれているかも研究対象とされている。
敦煌で発見された絹またはその他の織物の専著。織物そのものの分析のほか、敦煌文献で織物がどのように書かれているかも研究対象とされている。
新収 奇跡天工 ― 2009/07/20 18:36
国家文物局,中国科学技術協会主編『奇跡天工-中国古代発明創造文物展』文物出版社、2008年。
2008年の北京オリンピックに際し、開催されていた展覧会の図録。文物300余点がフルカラーの写真で掲載されており、その品質は日本の博物館図録と遜色がない。ただし元値も日本並み。日本で輸入書として売られる価格は、それよりはるかに高い。迷っていると某所で破格値を提示されたので購入。
古代絹織物染織術、古代青銅鋳造術、古代造紙印刷術、古代瓷器製作術の4つで構成されており、出土資料と書籍に関心のある自分には良い買い物だった。
敦煌吐魯番文献や古代絹織物の類も何点か収録されている。
なお、この図録は以前、紹介した「中国古代発明創造叢書」シリーズと収録されている写真の大半が重複する(写真としては本図録の方が鮮明だが、「発明創造叢書」のほうが収録点数が多い)。「発明創造叢書」は展覧会の企画段階で作成されたのかもしれない。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2008/11/28/3981131
2008年の北京オリンピックに際し、開催されていた展覧会の図録。文物300余点がフルカラーの写真で掲載されており、その品質は日本の博物館図録と遜色がない。ただし元値も日本並み。日本で輸入書として売られる価格は、それよりはるかに高い。迷っていると某所で破格値を提示されたので購入。
古代絹織物染織術、古代青銅鋳造術、古代造紙印刷術、古代瓷器製作術の4つで構成されており、出土資料と書籍に関心のある自分には良い買い物だった。
敦煌吐魯番文献や古代絹織物の類も何点か収録されている。
なお、この図録は以前、紹介した「中国古代発明創造叢書」シリーズと収録されている写真の大半が重複する(写真としては本図録の方が鮮明だが、「発明創造叢書」のほうが収録点数が多い)。「発明創造叢書」は展覧会の企画段階で作成されたのかもしれない。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2008/11/28/3981131
新収 敦煌壁画芸術継承与創新 ― 2009/07/21 17:29
敦煌研究院(編)『敦煌壁画芸術継承与創新-国際学術研討会論文集』、上海辞書出版社、2008年12月。
収録論文数71点。石窟の壁画研究のほか出土資料をもちいたものも含まれている。
収録論文数71点。石窟の壁画研究のほか出土資料をもちいたものも含まれている。
新収 唐代江南農業的発展 ― 2009/07/21 18:01
李伯重(著)『唐代江南農業的発展 』北京大学出版社、2009年2月。
1990年農業出版社から刊行された著書の再刊。
年月とともに術語や概念に大きな変化が生じつつあるが、おおかた、当時のままとした旨、再刊の辞に書かれている。しかし、古びない内容のようである。 日本の研究もよく参照されている。
1990年農業出版社から刊行された著書の再刊。
年月とともに術語や概念に大きな変化が生じつつあるが、おおかた、当時のままとした旨、再刊の辞に書かれている。しかし、古びない内容のようである。 日本の研究もよく参照されている。
拝受 留学中に入手した中国石刻関係書籍 ― 2009/07/23 01:44
梶山智史、留学中に入手した中国石刻関係書籍、『明大アジア史論集』第12号、2008年9月。
梶山さんからいただいた。ありがとうございました。「地元本」を中心に、91点が掲載されている。
梶山さんからいただいた。ありがとうございました。「地元本」を中心に、91点が掲載されている。
拝受 遼金西夏研究の現在 ― 2009/07/23 18:51
荒川慎太郎・高井康典行・渡辺健哉(編)
『遼金西夏研究の現在 (1)』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2008年。
『遼金西夏研究の現在 (2)』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2009年。
(1)の執筆者、白石典之・澤本光弘・高井康典行・小野裕子・松川節
詳細は、むとうすブログを。
http://samayoi-bito.cocolog-nifty.com/mutous/2008/06/post_2ce8.html
(2)の執筆者、藤原崇人・森部豊・臼杵勲・武田和哉
詳細はAbita Qurを。
http://dmatsui.cocolog-nifty.com/abitaqur/2009/07/2-2009-b7af.html
第1冊を佐藤先生をとおして荒川先生から、第2冊を荒川先生から送付頂いた。ありがとうございました。編者も執筆者も比較的、若手の研究者を中心に組まれている。なお第3冊で完結するとのことである。
この企画と連動している「遼金西夏史研究会」のサイト
http://www.h7.dion.ne.jp/~qo-sez/index_LiaoJinXixia.html
『遼金西夏研究の現在 (1)』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2008年。
『遼金西夏研究の現在 (2)』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2009年。
(1)の執筆者、白石典之・澤本光弘・高井康典行・小野裕子・松川節
詳細は、むとうすブログを。
http://samayoi-bito.cocolog-nifty.com/mutous/2008/06/post_2ce8.html
(2)の執筆者、藤原崇人・森部豊・臼杵勲・武田和哉
詳細はAbita Qurを。
http://dmatsui.cocolog-nifty.com/abitaqur/2009/07/2-2009-b7af.html
第1冊を佐藤先生をとおして荒川先生から、第2冊を荒川先生から送付頂いた。ありがとうございました。編者も執筆者も比較的、若手の研究者を中心に組まれている。なお第3冊で完結するとのことである。
この企画と連動している「遼金西夏史研究会」のサイト
http://www.h7.dion.ne.jp/~qo-sez/index_LiaoJinXixia.html
新収 道教の美術 TAOISM ART ― 2009/07/28 18:16
『道教の美術 TAOISM ART』(展示図録)、読売新聞大阪本社、大阪市立美術館、2009年。
斉藤龍一(大阪市立美術館)編。現在、三井記念美術館で開催されている展覧会の図録。なお編集には日本の道教研究者が多数協力しているようである。
おもに日本所蔵の道教関係の資料が掲載され、道教がいかに幅の広い分野に関係するか印象づけられる内容となっている。国宝、重文級のものや秘仏(らしきもの)が展示されており、迫力は十分である。
坐像や鎮宅関係、文書、書籍関係にも興味深いものが少なくなかった。伝六朝とされている写本も目を引く。ちなみに『史記』は宋版の上杉本(歴民博本)が展示されていた。
なお、図録には三井記念美術館の展示では見られなかった敦煌文書が何点か載っている。おおかたは書道博のものである。この後、大阪、長崎と展示が巡回するようだが、出品リストによると、国宝の古書籍(黄帝内経太素、黄帝内経明堂、医心方)や敦煌文書の類が大阪で展示されるらしい。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
斉藤龍一(大阪市立美術館)編。現在、三井記念美術館で開催されている展覧会の図録。なお編集には日本の道教研究者が多数協力しているようである。
おもに日本所蔵の道教関係の資料が掲載され、道教がいかに幅の広い分野に関係するか印象づけられる内容となっている。国宝、重文級のものや秘仏(らしきもの)が展示されており、迫力は十分である。
坐像や鎮宅関係、文書、書籍関係にも興味深いものが少なくなかった。伝六朝とされている写本も目を引く。ちなみに『史記』は宋版の上杉本(歴民博本)が展示されていた。
なお、図録には三井記念美術館の展示では見られなかった敦煌文書が何点か載っている。おおかたは書道博のものである。この後、大阪、長崎と展示が巡回するようだが、出品リストによると、国宝の古書籍(黄帝内経太素、黄帝内経明堂、医心方)や敦煌文書の類が大阪で展示されるらしい。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
拝受 秦・漢の亭卒について ― 2009/07/29 20:05
水間大輔、秦・漢の亭卒について、工藤元男・李成市編『東アジア古代出土文字資料の研究』、雄山閣、2009年。
水間大輔、(論文評)宮宅潔著「有期労役刑体系の形成」、同「二年律令の研究の射程」、『法制史研究』第57号、2008年3月。
水間大輔、(論文評)籾山明著「王杖木簡再考」、『法制史研究』第57号、2008年3月。
水間さんからいただいた。ありがとうございました。「秦・漢の亭卒について」は早稲田大学アジア研究機構叢書第1冊収録の一篇。
喩えがまずいかもしれないが、「亭」とは交番兼地方郵便局という感じの機能を担った役所である。 その亭の人員について出土文字資料を多用しながら戦国期から後漢末期までの変遷を追っている。
ここまでわかってくると秦漢探偵小説(亭卒ドラマとか)などが書けるような気がする。
水間大輔、(論文評)宮宅潔著「有期労役刑体系の形成」、同「二年律令の研究の射程」、『法制史研究』第57号、2008年3月。
水間大輔、(論文評)籾山明著「王杖木簡再考」、『法制史研究』第57号、2008年3月。
水間さんからいただいた。ありがとうございました。「秦・漢の亭卒について」は早稲田大学アジア研究機構叢書第1冊収録の一篇。
喩えがまずいかもしれないが、「亭」とは交番兼地方郵便局という感じの機能を担った役所である。 その亭の人員について出土文字資料を多用しながら戦国期から後漢末期までの変遷を追っている。
ここまでわかってくると秦漢探偵小説(亭卒ドラマとか)などが書けるような気がする。