拝受 環境と歴史学2010/11/01 21:08

水島司(編)『環境と歴史学―歴史研究の新地平』、勉誠出版、2010年9月。

執筆者の一人の森田さんからいただいた。ありがとうございました。
歴史学研究において総合的で新らしいテーマである「環境」という切り口からの論考を集め、その展望をしめしたもの。

森田直子、ドイツの歴史学と「環境史」―ヨアヒム・ラートカウ『自然と権力―環境の世界史』を例に

全部の目次はこちら。
http://www.bensey.co.jp/book/2272.html

以下は眼を通したもの。とりあえずはアジア系に片寄る。

鶴間和幸、歴史学と自然科学ー始皇帝陵の自然環境の復元
卯田宗平、中国における環境史研究の可能性―生業技術からみるミクロな人間ー環境系
上田信、生態環境史の視点による地域史の再構築―生物多様性の歴史的変化研究のための史料について
クリスチャン・ダニエルズ、雲南地域住民の天然資源保護・管理―十八世紀後半~19世紀前半の元江流域・メコン河上流域を事例として
石川博樹、偽バナナは消えたのか―北部エチオピアの栽培植物をめぐる歴史学的考察
海老澤衷、棚田と水資源を活用した楠木正成
高橋 学、環境史からみた中世の開始と終焉
北條勝貴、神仏習合と自然環境―言説・心性・実体

それぞれの切り口がおもしろいのであとで精読することにしたい。

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