新収 中国古代の貴族社会と文化 ほか ― 2011/11/19 00:11
宇都木章(著)『中国古代の貴族社会と文化』(宇都木章著作集第1巻)、名著刊行会、2011年9月。
2007年に逝去された宇都木章先生の遺稿集。周~漢代に関する論文を収める。巻末に佐藤三千夫氏による解説があり、著者の関心のあり方の変化をおうことができるようになっている。おさめられている論文は1960年代から1980年代に発表されたものが主体のようである。
第一部 古代貴族社会
第二部 西周礼論
第三部 出土遺物から見た古代の中国
三部構成。論文としては11点をおさめる。
2007年に逝去された宇都木章先生の遺稿集。周~漢代に関する論文を収める。巻末に佐藤三千夫氏による解説があり、著者の関心のあり方の変化をおうことができるようになっている。おさめられている論文は1960年代から1980年代に発表されたものが主体のようである。
第一部 古代貴族社会
第二部 西周礼論
第三部 出土遺物から見た古代の中国
三部構成。論文としては11点をおさめる。
新収 中国義士伝 ほか ― 2011/11/19 00:17
冨谷至(著)『中国義士伝-節義に殉ず』(中公新書)、中央公論社、2011年10月。
宮川尚志(著)『諸葛孔明-「三国志」とその時代』(講談社学術文庫)、講談社、2011年10月。
渡邉義浩(著)『関羽-神になった「三国志」の英雄』(筑摩選書)、筑摩書房、2011年10月。
中国義士伝がとりあげるのは漢の蘇武、唐の顔真卿、南宋の文天祥。諸葛孔明は何度か改訂刊行されているもの。いずれもこれから読むつもりだが時間がとれるだろうか。
中国史に関心を持つきっかけは様々であろうが、興味深い人物伝を読んで、という人は少なくないように思われる。
宮川尚志(著)『諸葛孔明-「三国志」とその時代』(講談社学術文庫)、講談社、2011年10月。
渡邉義浩(著)『関羽-神になった「三国志」の英雄』(筑摩選書)、筑摩書房、2011年10月。
中国義士伝がとりあげるのは漢の蘇武、唐の顔真卿、南宋の文天祥。諸葛孔明は何度か改訂刊行されているもの。いずれもこれから読むつもりだが時間がとれるだろうか。
中国史に関心を持つきっかけは様々であろうが、興味深い人物伝を読んで、という人は少なくないように思われる。
新収 イスラームの「英雄」サラディン-十字軍と戦った男 ― 2011/11/19 00:46
佐藤次高(著)『イスラームの「英雄」サラディン-十字軍と戦った男』(講談社学術文庫)講談社、2011年11月。
2011年4月に逝去された佐藤次高先生の著書の文庫版。
私が(財)東洋文庫研究部に一時おいてもらうことになった際、佐藤先生が研究部長をつとめておられたので研究室に挨拶にうかがった。とはいえ研究分野的にほとんど接点がないこともあって、それからお話しする機会はきわめて少なかった。ところがその数年後、先生が早稲田大学に移られた後に偶然お会いした際に声をかけてくださった。先生には自分の印象はきわめてうすいであろうと思いこんでいたのだが、いろいろよく覚えておられたので、少々、意外ではあった。
たしかそのときの話題が東洋文庫の移転についてだった。それもまもなく諸事情から移転話は立ち消えとなり、これまでの場所にあらためて立派な建物が建て替えられ、今年オープンに至った。建て替え後の建物には研究会の際に入ったが、ミュージアムオープン後には一度も訪れていない。今度、東洋文庫に行く前には、この文庫本を電車の中で通読してみようかと思っている。
2011年4月に逝去された佐藤次高先生の著書の文庫版。
私が(財)東洋文庫研究部に一時おいてもらうことになった際、佐藤先生が研究部長をつとめておられたので研究室に挨拶にうかがった。とはいえ研究分野的にほとんど接点がないこともあって、それからお話しする機会はきわめて少なかった。ところがその数年後、先生が早稲田大学に移られた後に偶然お会いした際に声をかけてくださった。先生には自分の印象はきわめてうすいであろうと思いこんでいたのだが、いろいろよく覚えておられたので、少々、意外ではあった。
たしかそのときの話題が東洋文庫の移転についてだった。それもまもなく諸事情から移転話は立ち消えとなり、これまでの場所にあらためて立派な建物が建て替えられ、今年オープンに至った。建て替え後の建物には研究会の際に入ったが、ミュージアムオープン後には一度も訪れていない。今度、東洋文庫に行く前には、この文庫本を電車の中で通読してみようかと思っている。
新収 第63回正倉院展(図録) ― 2011/11/19 02:57
奈良国立博物館(編)『第63回「正倉院展」目録』、2011年10月。
毎秋開催される正倉院展。毎年、展示物が異なるので、いついっても大体、初めて実見するということになる。近くに住んでいれば何度でも行きたいのだが、自分は今年で3回目。
今年の目玉は蘭奢待(黄熟香)、金銀鈿装唐太刀あたりであろうか。酔胡王面もおもしろい。
正倉院遺物はそのものだけでなく、かつて作成された目録や記録が残されていて、由来がよくわかる。また日本古代史だけでなく東洋史の視点から見ても興味深いものが多いことはこれまでの研究史にもあきらかである。いくつかの公文書にも興味深いものがあった。あまりに忙しかったので心に余裕がなかったのだが観覧を促してくださった先生にあらためて感謝。
毎秋開催される正倉院展。毎年、展示物が異なるので、いついっても大体、初めて実見するということになる。近くに住んでいれば何度でも行きたいのだが、自分は今年で3回目。
今年の目玉は蘭奢待(黄熟香)、金銀鈿装唐太刀あたりであろうか。酔胡王面もおもしろい。
正倉院遺物はそのものだけでなく、かつて作成された目録や記録が残されていて、由来がよくわかる。また日本古代史だけでなく東洋史の視点から見ても興味深いものが多いことはこれまでの研究史にもあきらかである。いくつかの公文書にも興味深いものがあった。あまりに忙しかったので心に余裕がなかったのだが観覧を促してくださった先生にあらためて感謝。