新収・拝受 東アジア-歴史と文化-2012/07/20 22:52

『東アジア-歴史と文化-』 第21号、2012年3月

論文
 關尾史郎、後秦政権の鎮人・鎮戸制と徙民措置
 盧守助、明治漢学の余緒-魯迅『中国小説史略』を中心に
書評
 裴成国、關尾史郎『もうひとつの敦煌ー鎮墓瓶と画像磚の世界』

ほか会員だよりなど。

盧先生の原稿にも関わらせていただき、思い出深い1冊となった。
また巻頭論文の関尾先生の「後秦政権の鎮人・鎮戸制と徙民措置」をいただいた。(いただいたのは3月です)ありがとうございました。

ひさびさに書き込み復活。ただ時間に余裕ができたわけではないのでスローペースでの復活になりそう。。

新刊 『五胡十六国覇史輯佚』刊行2012/03/14 23:15

五胡の会(編)『五胡十六国覇史輯佚』、燎原書店、2012年2月、B5 上製(314 頁) 定価 6,500 円+税、ISBN 978-4-89748-112-8

二年前に刊行した『五胡十六国覇史輯佚(稿)』に内外からいただいたご指摘や増補をくわえて、刊行されました。中国関係書籍を専門的に扱う書店(燎原書店、朋友書店、東方書店、六一書房、内山書店等)で販売されているほか、ジュンク堂などでも手にとってみることができるはずです。流通の都合上、一般書店の店頭に並ぶ可能性はほとんどありませんが、注文可能です。

燎原書店
http://www.ryogen.jp/
注文用紙
http://www.ryogen.jp/16kingdoms.pdf

内容紹介
 本書は、五胡十六国期の覇史の佚文(1940条余)を引用した典籍(45種)別に整理したものである。なお『鄴中記』など五胡十六国史研究に無関係でない典籍も採録した。また覇史佚文ごとに番号を付し、覇史解説、典籍解題、各種索引を作成することで、五胡十六国史やそれに関する典籍の理解を深めることが可能なように配慮した。
 なお本書が佚文蒐集の対象とした典籍は以下のとおりである。また索引として、覇史名索引、 五胡十六国君主名索引、元号索引、五胡十六国期元号西暦対照年表、湯球『十六国春秋輯補』引書索引を付す。

世説新語/水經注/敦煌秘笈/齊民要術/琱玉集/修文殿御覽/經典釋文/顔氏家訓/玉燭寶典/北堂書鈔/藝文類聚/辯正論/隋書/文選注/翰苑/廣弘明集/類林/天地瑞祥志/法苑珠林/肇論疏/史通/沙州圖經/初學記/開元占經/史記注/通典/元和姓纂/元和郡縣圖志/秘府略/白氏六帖事類集/獨異志/和名類聚抄/義楚六帖/太平廣記/太平御覽/太平寰宇記/事類賦/廣韻/通鑑考異/樂府詩集/祖庭事苑/廣川書跋/白孔六帖/ 類林雜説/説郛

五胡の会ブログ
http://gokos.blog.shinobi.jp/

ブログにもあるように
1994年より活動を行ってきた五胡の会は本書の刊行をもって会合による活動を停止し、本書のサポートおよび関連情報を交換するための現行構成員によるMLのみを存続させることになりました。

拝受 出土資料からみた魏晋南北朝の地域文化に関する初歩的研究2012/03/14 23:01

室山留美子『出土資料からみた魏晋南北朝の地域文化に関する初歩的研究』、2012年2月、科研費(C)(代表:中村圭爾)報告書。

室山さんからいただいた。ありがとうございました。しばらく海外出張、私事等々で記載が遅くなりました。

 魏晋南北朝時代における地域と地域文化の生成と発展を考古学的成果から検討し、そこに地域差や共通項があるか検証を試みたもの。
 研究報告「古代中国の地域文化-関中十六国墓、北魏墓と後漢・西晋の鎮墓獣を手がかりに」と研究資料「関中十六国墓データ」の構成からなる。

拝受 遣隋使がみた風景―東アジアからの新視点―2012/02/14 00:06

氣賀澤保規(編)『遣隋使がみた風景―東アジアからの新視点―』、八木書店 2012年2月)

氣賀澤先生よりいただいた。ありがとうございました。

八木書店の紹介ページ(目次あり)
http://www.books-yagi.co.jp/pub/cgi-bin/newbooks.cgi?cmd=d&kn=20&ks=978-4-8406-2035-2


執筆者:氣賀澤保規、金子修一、田中俊明、吉村武彦、川本芳昭、林部 均、河内春人、鐘江宏之、池田 温

2007年10月6日に明治大学にて開催された遣隋使1400周年記念学術シンポジウムをベースにその後に加えた論考などから構成される。

近日、明治大学で行われる「新発見百済人祢氏(でいし)墓誌」のイベント
http://www.toho-shoten.co.jp/toho/saiji12-011.html

近日中に関東圏でおこなわれる魏晋南北朝隋唐関連の公開イベント(掲載数比較)

○湖南出土魏晋簡牘をめぐる諸問題(5サイト、内1件は主催者による)
http://www.google.co.jp/search?sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%E6%B9%96%E5%8D%97%E5%87%BA%E5%9C%9F%E9%AD%8F%E6%99%8B%E7%B0%A1%E7%89%98%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E8%AB%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C

○出土資料からみた魏晋時代の河西(5サイト、内1件は主催者による)
http://www.google.co.jp/search?sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%E6%B9%96%E5%8D%97%E5%87%BA%E5%9C%9F%E9%AD%8F%E6%99%8B%E7%B0%A1%E7%89%98%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E8%AB%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C#sclient=psy-ab&hl=ja&source=hp&q=%E5%87%BA%E5%9C%9F%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%BF%E3%81%9F%E9%AD%8F%E6%99%8B%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%B2%B3%E8%A5%BF&pbx=1&oq=%E5%87%BA%E5%9C%9F%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%BF%E3%81%9F%E9%AD%8F%E6%99%8B%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%B2%B3%E8%A5%BF&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=12&gs_upl=46722l46722l0l47457l1l1l0l0l0l0l76l76l1l1l0&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.,cf.osb&fp=ceb8db6bef53df27&biw=1280&bih=919

○新発見百済人「祢氏(でいし)墓誌」と7世紀東アジアと「日本」 (3サイト、内2件が主催者所属機関による。)【情報掲載サイト、さらに少なくとも2サイト追加:2/22追加】
http://www.google.co.jp/search?sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%E6%96%B0%E7%99%BA%E8%A6%8B%E7%99%BE%E6%B8%88%E4%BA%BA%E7%A5%A2%E6%B0%8F(%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%97)%E5%A2%93%E8%AA%8C#sclient=psy-ab&hl=ja&source=hp&q=%E6%96%B0%E7%99%BA%E8%A6%8B%E7%99%BE%E6%B8%88%E4%BA%BA%E7%A5%A2%E6%B0%8F%E5%A2%93%E8%AA%8C&pbx=1&oq=%E6%96%B0%E7%99%BA%E8%A6%8B%E7%99%BE%E6%B8%88%E4%BA%BA%E7%A5%A2%E6%B0%8F%E5%A2%93%E8%AA%8C&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=3&gs_upl=107001l107001l0l107181l1l1l0l0l0l0l74l74l1l1l0&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.,cf.osb&fp=ceb8db6bef53df27&biw=1280&bih=919

拝受 ソグド人漢文墓誌訳注(8)太原出土「虞弘墓誌」2012/02/13 01:11

ソグド人墓誌研究ゼミナール、ソグド人漢文墓誌訳注(8)太原出土「虞弘墓誌」、『史滴』第33号、2011年12月。

 ソグド人墓誌研究ゼミナールを主宰しておられる石見清裕先生からいただいた。ありがとうございました。隋代墓誌訳注といえども新しい北朝史研究がはじまった観がある一本。北朝史がユーラシア大陸の動きとつながっていることがくっきりとみえてくる。訳注作業に参加した院生は幸運だし、おおいに貢献もしたのであろうが、最終的にこれだけの精度のものをわずか数ヶ月で作られると、同分野で一人で研究を進める者は困惑するしかないであろう。
 おまえはなぜこれに取り組まなかったのかといわれているような気もする。この史料が出た頃、自分は敦煌医薬文献に飛び込もうとしつつあった。時間は巻き戻せないのでこれから取り組みたいとは思うけれどずいぶん高い壁である。
 これを例に挙げるまでもなく墓誌研究というのは相当なポテンシャルを持っているとおもうが、多くの場合、整理中心、正史の補助的利用になりがちであり、またその可能性ばかりを前面に出した研究費取得に重きがおかれすぎだと思うことがある。後世の歴史家にしかみえない事実とは丁寧にそして同時に視野を広くしながら史料を読んでいくことによってしかえられないことを再認識させられる。

新収 中国歴史文物2012/02/05 15:57

『中国歴史文物』総第84期~第88期、中国国家博物館、2010年。

2010年第1期~第5期分5冊より。例によって関心のある論文、記事のみ。

第84期
 王義康、薩珊銀幤東輸与唐代突厥内附諸族
第85期
 尚磊明、唐代韋孝謇墓誌及墓券釈補
第86期
 葛承雍、北朝隋唐引牛駕車胡俑写実現象
第88期
 蘇奎、漢代導引俑与導引術
 陳涛、日本杏雨書屋蔵唐代宮廷写経略説
 趙蘭香、北魏「元天穆墓誌」考釈
 章紅梅、「楊機墓誌」釈文校正
 王連龍、新見北斉「高渙墓誌」考略

陳濤論文は羽006,羽007,羽009,羽012,羽045,羽046を扱う。

そのほか、以下のサイトで全目次を確認できる。(後一則をクリックすれば、2期以降6期まで確認できる)
http://www.mzb.com.cn/html/report/269313-2.htm

さて講義も一通り終わったし、机まわりを整理せねば。

まもなく『五胡十六国覇史輯佚』刊行2012/02/04 16:20

五胡の会(編)『五胡十六国覇史輯佚』、燎原書店、(定価6,825円、税込)【2月中旬刊行予定】

2010年3月に刊行した『五胡十六国覇史輯佚(稿)』の後に内外の先生方からいただいた修正やご意見をふまえ、また会の参加者で佚文を増補、校正して、今回の刊行にこぎつけた。修正または増補した箇所は百をこえる。まもなく刊行。

http://www.ryogen.jp/ (燎原書店、トップページに見出しあり)
http://www.ryogen.jp/16kingdoms.pdf (注文書)
http://gokos.blog.shinobi.jp/ (五胡の会)

新収 『史滴』第33号2012/01/31 00:32

『史滴』第33号、2011年12月。

紹介していないものがたくさんあるのだが、到着したばかりのものを。

小特集に6点、論説に3点、翻訳に2点、訳注が1点、そのほか藤家禮之助先生と佐藤次高先生への追悼文などが載る。

自分の興味の範囲にしぼると
論説に
 小幡みちる、『要修科儀戒律抄』にみえる書儀について
 林美希、唐・左右龍武軍の盛衰ー唐元功臣とその後の禁軍
翻訳に
 王明珂(柿沼陽平訳)中国漢代の羌(四)
訳注は
 ソグド人漢文墓誌ゼミナール、ソグド人漢文墓誌訳注(8)太原出土「虞弘墓誌」(隋・開皇十二年)

となっている。ソグド人漢文墓誌訳注は相変わらず精読レベルが高いものになっている。
小幡論文が敦煌文献に、ソグド人漢人墓誌ゼミナールが新出吐魯番文献に言及する。

新収 中古北族名号研究 ほか2012/01/23 19:58

羅新、『中古北族名号研究』北京大学出版社、2009年3月。
佐藤長、『中国古代史論考』、朋友書店、2000年6月。
『文物』総第667期、2011年12月。

 前二者は今年購入したものではなく、もっと前に購入したもの。
 『文物』には大同の北魏壁画墓4基の報告が載る。北魏平城時期の墓葬で、写真を一見しただけで、北魏後期の洗練された感じでなく、西晋墓や西北地域の墓葬に近いプリミティブな印象がみうけられる。石椁の銘文に墓葬に関する刻文があり、鮮卑語の音写で官職名および地名が記されているようである。

新収 石勒評伝2012/01/23 19:41

李智文、『石勒評伝』国家図書館出版社、2011年8月。

正直言って購入するかどうか迷った。本文に注がない一般向けの本である。ただこの手の本は目にしたらすぐに購入しないと絶対にあとで入手できないので、購入した。読んだのはあとがきだけで、そのほか文献目録をみただけだが。