新収 粟特人在中国ほか2006/10/13 00:00

ひさびさに書き込み。いつものことですが私費で購入。

蒋福亜『魏晋南北朝経済史探』甘粛人民出版社、2004年12月。
李徳輝『唐代文館制度及其与政治和文学之関係』上海古籍出版社、2006年5月。
法国漢学叢書編輯委員会『粟特人在中国』中華書局、2005年12月。

岑静霎『唐代宦門婦女研究』文津出版、2006年1月。
呉濤『亀茲仏教与区域文化変遷研究』中央民族大学出版社、2006年5月。
李芳民『唐五代仏寺輯考』商務印書館、2006年7月。

凍国棟『中国中古経済与社会史論稿』湖北教育出版社、2005年12月。
馬建軍『二十世紀固原文物考古発現与研究』寧夏人民出版社、2004年7月。
張伯偉『域外漢籍研究集刊』中華書局、2006年5月。

郝春文主編『英蔵敦煌社会歴史文献釈録 第五巻』社会科学文献出版社、2006年7月。
周偉洲『南涼与西秦』広西師範大学出版社、2006年5月。
殷晴主編『吐魯番学新論』新疆人民出版社、2006年5月。
馬長寿『南涼与西秦』』、広西師範大学出版社、2006

最近の中国の出版物の勢いはすごい。
この中では凍国棟氏の研究テーマが興味を引いた。

そういえばロンドンで購入した本2006/10/13 01:00

Susan Whitfield and Frances Wood "Dunhuang and Turfan Contents and conservation of Ancient Documents from Central Asia",TheBritish Library 1996

<Catalogue>
Sotheby's "Fine Chinese Ceramics &Works of Art NewYork September21 2006"

Sam Fogg "Manuscripts of the Silk Road" 2004
Sam Fogg "Chinese Books"中文善本目録 2000

この9月にロンドンで購入したもの。Sotheby's のカタログには北朝仏がのる。Sam Foggのカタログには敦煌文献が数点(いくつかはかなり怪しい)
本草書なども数点。

新収 グリフィンの飛翔ほか2006/10/14 01:57

数日前に購入した和書

小南一郎『古代中国 天命と青銅器』京都大学学術出版会、2006
藤田勝久『項羽と劉邦の時代』講談社選書メチエ、2006

林俊雄『グリフィンの飛翔』雄山閣、2006
林俊雄『ユーラシアの石人』雄山閣、2006

唐宋期における守庚申と盤上遊戯2006/10/20 00:00

岩本篤志「唐宋期における守庚申と盤上遊戯―『西域出土文献写真』所収「宵夜図」考―」
『日本敦煌学論叢』第1巻、77-101、比較文化研究所、2006年10月。

・・・さて、「宵夜図」なるものは管見の限り、辞書・詞典類にはみられない言葉であり、その歴史的な存在は現代につたえられていないようである。ただわずかに、北宋期の筆記小説中に言及がみられ、「宵夜図」とは遊戯の一種に関する文献と思われる。その意味では、この資料はある時代に、おそらく敦煌でこのような遊戯をしていた者たちの存在を示唆するものであり、社会史的な史料として注目すべきものと思われる。・・・

敦煌文献中の遊戯資料を研究したものです。『日本敦煌学論叢』第1巻は刊行されたばかりでまだ、流通していないようですが、まもなく流通にのるのではないかとおもいます。

11月5日追記 『日本敦煌学論叢』流通状況
http://www.kikuyashoten.co.jp/detail.jsp?ID=0001006428
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0001006428

購入:松田壽男『シルクロード紀行』2006/10/26 21:32

松田壽男『シルクロード紀行』岩波現代文庫、2006

「史実や文化遺品について、こと細かに吟味したものは、すでにたくさん提供されている。しかし、それらには「なぜ」が欠けているために、単なる技術や報告に終わっているものがずいぶん多い。」

お会いすることはなかったのに、ああ、この言葉だよと懐かしい気がした。そして「東洋史をやったこと自体が、もうりっぱなレジスタンス」。それはまだ続いています。

文字と紙背から見た敦煌における『新修本草』2006/10/26 21:45

岩本篤志 「文字と紙背から見た敦煌における『新修本草』」、『唐代史研究』9, pp. 56-72,2006年7月

・・・従来の研究はテキストとしての原貌を求めることに重点があったため、本草書が唐代にいたってなぜ勅撰となったのか、また敦煌から『新修本草』の一部が見つかったのはなぜか、といった根本的な問いに答えられるものとはなっていなかった。・・・

『唐代史研究』は唐代史研究会の機関誌。『唐代史研究』の流通量は少ないようですが、東方書店、朋友書店などでは購入できるはずです。
以下の図書館に所蔵されています。
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=AA11286647
 3ヶ月前にでた拙稿ですが、その後、8月にここで話題にした敦煌文献P.3714、それ自体をみてきました。拙稿に自信をもってかえってこれました。

徐顕秀墓出土貴石印章と北斉政権2006/10/29 23:32

岩本篤志「徐顕秀墓出土貴石印章と北斉政権」,『史滴』第27号:136-152,2005年12月.

・・・さて、徐顕秀は墓誌によれば、祖父が北魏の辺境の鎮将で、鮮卑的気風の強い地域の出身の武人である。ただ徐顕秀墓は従来知られている中でも大規模な壁画墓であり、また、青い石(簡報によればトルマリン)を嵌めた金の装飾をほどこした指輪が副葬されていた。正史にさえ立伝されていない北族系の武人の墓から西方伝来とおぼしき豪華な指輪が出土したことは北斉政権下でおきていた社会事象や『北斉書』の叙述を分析していくための大きな手がかりとなると思われる・・・

これも少し古いが紹介。『史滴』は早稲田大学東洋史懇話会の雑誌。なおこの27号は北朝史特集であり、他にも北朝関係の論文が多数のる。興味のある方にはおすすめできる。また下の図書館では閲覧できる。
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=AN00332609

新収 近世漢方医学史/日本産科叢書2006/10/29 23:58

矢数道明『近世漢方医学史-曲直瀬道三とその系統』、名著出版、1982。
富士川游等校訂『日本産科叢書』、思文閣、1971(復刻)。
 初版は明治28年。産科関係書籍59種類の全部もしくは抜粋を収録。

日本の古本屋をとおして、古書店で購入。