新収 絲綢之路 大西北遺珍2011/01/26 21:35

『絲綢之路 大西北遺珍』文物出版社、2010年8月。

西北五省・自治区(陝西、甘粛、寧夏回族、青海、新疆維吾爾)の23箇所の博物館の収蔵品から選んだ「シルクロード」関連の文物の写真を収録した図録。235点の文物が鮮明な写真で掲載、紹介されている。

 特に中央アジア、西アジアの「香り漂う」文物が多く、北朝から唐代におけるウエスタンインパクト(胡化)を直接的に感じることができる。なお文物のなかには日本で展示されたことのあるものもあり、すでに先行研究のあるものも少なくない。
 甘粛蔵敦煌文献や碑刻類の写真もふくまれている。

新収 洛陽古代銘刻文献研究 ほか2011/01/26 21:57

趙振華(著)『洛陽古代銘刻文献研究』、三秦出版社、2009年12月。

石刻史料を使う研究者の間で注目されている一冊。
 最近、この分野のブログが妙にたくさんあるのに、あまり紹介されていなかったような気がするのは気のせいだろうか。むしろ重要すぎると紹介されないということもあるのかもしれない。やはりネットだけでなく、書店などでじっくり本を見て情報収集しないと新しい情報は得られないわけである。

 注目されている理由はいくつかあるが、全八編にわけられたうち、唐代墓誌は「官吏平民編」「民族異域編」「宗教階級編」の三編で構成されており、これまでの唐代史の描き方を詳細に、またはダイナミックにとらえなおす手がかりとなる可能性のある新出墓誌がいくつか含まれているところがポイントか。 「民族異域編」からはユーラシア大陸の一帯感さえ感じられる。

陳忠凱(他編)『西安碑林博物館蔵碑刻総目提要』、線装書局、2006年5月。

いろいろあって記録を取る時間がないままいたら、購入した書籍が山積み。雪崩がおきそうだ。