新収 敦煌学輯刊 2010年第3期 ― 2011/11/23 17:33
『敦煌学輯刊』2010年第3期(69期)、2010年9月
鄭炳林・曹紅、唐玄奘西行路線与瓜州伊吾道有関問題考察
李正宇、玄奘瓜州伊吾経行再考
陸離、関于敦煌文書中的“Lho bal”(蛮貊)与“南波”、“南山”
王祥偉、試論吐蕃政権対敦煌寺院経済的管制
李軍、晩唐帰義軍長史及司馬問題再探
崔世平、“刻毡為形”試釈-兼論突厥的祆神祭祀
劉永明、日本杏雨書屋蔵敦煌道教及相関文献研読札記
陳涛、日本杏雨書屋蔵唐代敦煌本『雑律疏』残巻略説-原李盛鐸旧蔵敦煌写本
吉田豊(著)山本孝子(訳)、有関新出的粟特文資料-新手書記写給父親的一封信:兼介紹日本西厳寺橘資料
利夫希茨(著)楊富学・趙天英(訳)亜洲博物館蔵摩尼教文献
劉論文は敦煌秘笈・羽003R、羽072aV、羽038V、羽072b-1、羽072b-2、羽19R、羽15、羽44、羽040Rに言及する。羽072aV、羽038Vは拙稿で十分に分析できていなかった覇史佚文の背面であり、ここで示されたのは簡単な分析ではあったが、学ぶところがあった。また羽44は「百怪図」、羽040Rは『新修本草』序例で、それぞれ拙稿または私の口頭発表原稿もふまえて紹介されている。劉先生は昨年度、京都大学に滞在しておられた。
陳論文は敦煌秘笈・羽20Rを中心とした分析。陳先生は昨年度、明治大学に短期滞在され、敦煌秘笈に関して調査をして帰国された気鋭の若手研究者。ただ、本稿で示される見解は岡野誠先生の発表に依拠するところがおおきく、新資料の紹介という域を出ていないように読んだ。コレクション全体に網を掛けようという気概は素晴らしいが、まずはある程度、得意分野、未開拓分野からじりじりと分析されたほうが創見があるのではないかと思う(私にも同じことはいえるという御方もおられるかもしれないが)。なお、陳涛さんからは、このほか執筆された論文をPDFでいただいているので追って紹介していきたい。大体、原載誌も入手したところであった。ともかく劉先生、陳先生に感謝。この分野だけに限っても、日に日に新出公開資料が増えている。こうした関連研究を拝読しながらさらに研鑽を深めることにしたい。
吉田論文は「新出のソグド語資料についてー新米書記の父への手紙から:西厳寺資料の紹介を兼ねて-」、『京都大学文学部紀要』49、2010年にあたる内容となるようである。
なお、以上の他、9点が掲載されている。
※本日は他人の論文校正・修正にほとんど時間を費やした。もちろん査読とかそういう名のある方がする作業ではなくゼミなどの一環でもない。自分の研究とも関係ない。ただ誰がやったともわかりにくくても必要な作業である。その次は共同出版関係のメール書きだった。こういうブログを書いていると研究時間がありそうにみえるだろうが、ほとんどの時間は自分の時間ではない。たぶんおおかたの人がそうなのだろうけど。
天気はいよいよ、毎日のようにどんよりしているか嵐がふくかの日本海側の冬らしい様相を呈してきた。
鄭炳林・曹紅、唐玄奘西行路線与瓜州伊吾道有関問題考察
李正宇、玄奘瓜州伊吾経行再考
陸離、関于敦煌文書中的“Lho bal”(蛮貊)与“南波”、“南山”
王祥偉、試論吐蕃政権対敦煌寺院経済的管制
李軍、晩唐帰義軍長史及司馬問題再探
崔世平、“刻毡為形”試釈-兼論突厥的祆神祭祀
劉永明、日本杏雨書屋蔵敦煌道教及相関文献研読札記
陳涛、日本杏雨書屋蔵唐代敦煌本『雑律疏』残巻略説-原李盛鐸旧蔵敦煌写本
吉田豊(著)山本孝子(訳)、有関新出的粟特文資料-新手書記写給父親的一封信:兼介紹日本西厳寺橘資料
利夫希茨(著)楊富学・趙天英(訳)亜洲博物館蔵摩尼教文献
劉論文は敦煌秘笈・羽003R、羽072aV、羽038V、羽072b-1、羽072b-2、羽19R、羽15、羽44、羽040Rに言及する。羽072aV、羽038Vは拙稿で十分に分析できていなかった覇史佚文の背面であり、ここで示されたのは簡単な分析ではあったが、学ぶところがあった。また羽44は「百怪図」、羽040Rは『新修本草』序例で、それぞれ拙稿または私の口頭発表原稿もふまえて紹介されている。劉先生は昨年度、京都大学に滞在しておられた。
陳論文は敦煌秘笈・羽20Rを中心とした分析。陳先生は昨年度、明治大学に短期滞在され、敦煌秘笈に関して調査をして帰国された気鋭の若手研究者。ただ、本稿で示される見解は岡野誠先生の発表に依拠するところがおおきく、新資料の紹介という域を出ていないように読んだ。コレクション全体に網を掛けようという気概は素晴らしいが、まずはある程度、得意分野、未開拓分野からじりじりと分析されたほうが創見があるのではないかと思う(私にも同じことはいえるという御方もおられるかもしれないが)。なお、陳涛さんからは、このほか執筆された論文をPDFでいただいているので追って紹介していきたい。大体、原載誌も入手したところであった。ともかく劉先生、陳先生に感謝。この分野だけに限っても、日に日に新出公開資料が増えている。こうした関連研究を拝読しながらさらに研鑽を深めることにしたい。
吉田論文は「新出のソグド語資料についてー新米書記の父への手紙から:西厳寺資料の紹介を兼ねて-」、『京都大学文学部紀要』49、2010年にあたる内容となるようである。
なお、以上の他、9点が掲載されている。
※本日は他人の論文校正・修正にほとんど時間を費やした。もちろん査読とかそういう名のある方がする作業ではなくゼミなどの一環でもない。自分の研究とも関係ない。ただ誰がやったともわかりにくくても必要な作業である。その次は共同出版関係のメール書きだった。こういうブログを書いていると研究時間がありそうにみえるだろうが、ほとんどの時間は自分の時間ではない。たぶんおおかたの人がそうなのだろうけど。
天気はいよいよ、毎日のようにどんよりしているか嵐がふくかの日本海側の冬らしい様相を呈してきた。