展示 中国・日本の貴重書(静嘉堂文庫)2006/12/11 00:09

静嘉堂文庫の古典籍 第6回 「中国・日本の貴重書」
平成18年12月2日(土)~12月17日(日)

静嘉堂蔵の漢籍および国書の展示。東洋学の関係者にとっては宋元版を閲覧できる貴重な機会といってよい。
 重文指定をうけている展示物だけあげれば以下の通り。

周礼(南宋前期刊・蜀大字本)
説文解字(南宋初期刊、宋元逓修)
広韻(宋・孝宗朝初期刊)
漢書(宋・紹興刊)
皇朝編年綱目備要(南宋末期刊)
歴代故事(宋・嘉定5年序刊)
外台秘要方(宋・紹興刊)
白氏六帖事類集(北宋刊)
南華真経注疏(南宋刊)
李太白文集(南宋初期刊)
王右丞文集(南宋初期刊)

 重文ではないが資治通鑑(元刊明初修)、東京夢華録(元至大刊)などもあり、東洋史学を勉強している人には少なからず興味深い展示である。また国書中には徒然草の書写年代が確認できるものとしては最古の写本(重文)や平安時代書写の慈覚大師伝など、興味深いものもある。

 館内で販売している出版物として、宋元関係の図録(かなり興味のないものも含まれているので未購入)、静嘉堂所蔵の漢籍を説明した小冊子がある(以前購入)。なお、今回は宋元版の書影を絵はがきとしたもの1セット(11枚)を購入した。ちなみに、12月10日の岡本静嘉堂の敷地内は見事に紅葉していた。実は今回の展示は知らなかったのだが東大の小島さんにおしえてもらった。眼福だった。

静嘉堂文庫
http://www.seikado.or.jp/sub0201.htm

コメント

トラックバック