新収 施氏七書講義(中国兵書集成)2008/10/08 18:33

『中国兵書集成8 施氏七書講義』解放軍出版社・遼沈出版社、1992年。

金代の施子美による注釈のついた七書(兵書七種)。北京大学図書館蔵江戸文久三年刊本の影印。日本の中近世の兵学に与えた影響が大きい。

新収 文史 2008年 第2輯2008/10/08 18:40

『文史』 2008年 第2輯(総83輯)、中華書局。

関尾先生のブログをみて購入。
http://sekio516.exblog.jp/8602910

たしかに魏晋南北朝隋唐特集といった観がある。雑誌だが該当分野であれば購入しておいても損にはならないと思う。
個人的に特に気になるのは以下の論文。

陳昊、墓誌所見南北朝医術世家的身份認同与宗教信仰―以丹陽徐氏為中心―

この論文は徐之才に関する拙稿二点と范家偉先生の著作を正面からとりあげている。ただ医史学的観点だけでなく墓誌論の観点からも論じている。これからあらためて精読する予定。

范家偉先生の著作は以前紹介した。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/11/15/2063497

なお、陳昊さんの論文は『唐研究』第12巻,2006に鎮墓文と注病書について書いたものがあり、Vivienne Lo and Christopher Cullen(eds),Medieval Chinese Medicineと陳明(著)『殊方医薬』の書評があることをあらためて認識した。

 あきらかに中国の研究動向も10年以上前とではかなり違ってきており、社会史的研究が増えている。おそらくアナール学派の著書などが中国語で次々と翻訳されていることの影響は大きいだろう。