新収 越後の板本 ― 2008/12/11 21:13
斉藤治吉(編)『越後の板本』、新潟県書籍雜誌商組合、1970年(リプリント)。
原版は1941年刊行。市島春城の序がある。
新潟の蔵書家、斉藤治吉蔵本(現在、県立図書館にコレクションあり。ただし収録されているものがどのくらい伝存するか不明)を中心に県内刊行52点の古版本の図録解題となっている。
ちなみに2番目に古いモノとして直江版文選があがっているが、これは京都での刊行物なので微妙。解説も・・・微妙だ。
ただこれだけの情報を揃えるのは容易ではなかったであろう。得がたい情報が含まれており、なかなかである。
驚いたのは、OPACによれば新潟県内では長岡、新発田、佐渡以外の公立図書館(某N大学も)にはこれが所蔵されていないことである。
12/13追記:越後人が出版を手がけた版本を収録する方針だったようなので、直江版もふくめてよいようだ。本書でもっとも古い刊本としてあげられているのは室町初期に蒲原郡加地庄の禅寺で刊行されたという『圜悟碧巌集』。わずかな書影によれば、元明版の覆刻とみられる。同時に佐々木加地氏支配期の史料の一種にもなるかもしれない。ただ、現在は所在不明。
そのほか、いささか手がかりを得たが、後日、暇をみてネタにしよう。暇がないのが問題だが。
原版は1941年刊行。市島春城の序がある。
新潟の蔵書家、斉藤治吉蔵本(現在、県立図書館にコレクションあり。ただし収録されているものがどのくらい伝存するか不明)を中心に県内刊行52点の古版本の図録解題となっている。
ちなみに2番目に古いモノとして直江版文選があがっているが、これは京都での刊行物なので微妙。解説も・・・微妙だ。
ただこれだけの情報を揃えるのは容易ではなかったであろう。得がたい情報が含まれており、なかなかである。
驚いたのは、OPACによれば新潟県内では長岡、新発田、佐渡以外の公立図書館(某N大学も)にはこれが所蔵されていないことである。
12/13追記:越後人が出版を手がけた版本を収録する方針だったようなので、直江版もふくめてよいようだ。本書でもっとも古い刊本としてあげられているのは室町初期に蒲原郡加地庄の禅寺で刊行されたという『圜悟碧巌集』。わずかな書影によれば、元明版の覆刻とみられる。同時に佐々木加地氏支配期の史料の一種にもなるかもしれない。ただ、現在は所在不明。
そのほか、いささか手がかりを得たが、後日、暇をみてネタにしよう。暇がないのが問題だが。