新収 日本の中世を歩く2009/04/15 02:54

五味文彦(著)『日本の中世を歩く-遺跡を訪ね、史料を読む』(岩波新書)、岩波書店、2009年3月。

北海道から沖縄まで数カ所の遺跡、史料の生まれた場所から中世世界を描いている。新書にしては緻密な考証がされているので、旅行気分とまではいかないが、平易な文章で日本史研究者の視点をうかがうことができる。足利学校についての記述もある。

拝受 アブラハム2009/04/15 20:22

鈴木佳秀(著)『アブラハムー約束を背負わされた父と子-』(ブックレット新潟大学)、新潟日報事業社、2003年10月。

鈴木先生の最終講義(3/20)の会場でいただく。
 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のいずれにも言及されるアブラハム(イブラヒーム)とはいかなる者か、その歴史背景に言及しながら説きおこしていく。

新収 史学雑誌 第118編第3号2009/04/15 20:50

『史学雑誌』第118編第3号、2009年3月。
 
 三谷芳幸、律令国家と校班田

日本の班田制と中国の均田制はどうちがうのか、班田手続きの検討の過程で新資料である天聖令(特に田令)を援用しつつ、論を展開する。しばしば唐制に言及する。
 校班田にみられる中央による強い主導性は、在地の首長制的支配を超克せんとする国家権力が、「戸という支配単位の創設」を推進しようとしたことを示すと指摘。一方で、その運営を実質的にしきっていたのは在地首長の郡司であるという班田制がもつ首長制に対する否定と依拠という二面性にも言及する。
 「律令国家による構想の次元で校班田の問題を論じた」もの。

少し驚いたのは「国医師」が「班田使」をつとめている史料があるということだった。