拝受 天聖令依拠唐令の年次について 他2010/01/02 21:08

岡野誠、天聖令依拠唐令の年次について、『法史学研究会会報』第13号、2009年3月。

岡野誠、新たに紹介された吐魯番・敦煌本『唐律』『律疏』断片ー旅順博物館及び中国国家図書館所蔵資料を中心に、『敦煌吐魯番出土漢文文書の新研究』、2009年3月。

岡野先生からいただいた。ありがとうございました。
 前者は他稿とは異なる角度から天聖令が下敷きにした唐令の年次が開元25年令であることを論じている。
 後者は新たに紹介された『唐律』『律疏』断片のひとつひとつをどこの律文または疏文にあたるかを先行研究をふまえながら比定。唐令の法改正や律疏の修正の実態を考える上で考慮すべき点があることに言及する。

拝受 新版 唐代墓誌所在総合目録(増訂版)2010/01/02 21:37

氣賀澤保規(編)落合悠紀・堀井裕之・会田大輔(編集協力)『新版 唐代墓誌所在総合目録(増訂版)』(明治大学東洋史資料叢刊5)、明治大学石刻文物研究所、2009年10月。

 明治大学石刻文物研究所からいただいた。ありがとうございました。

 1997年に「明治大学東洋史資料叢刊1」として『唐代墓誌所在総合目録』が、2004年に「明治大学東洋史資料叢刊3」として、『新版 唐代墓誌所在総合目録』が刊行されている。本書はその新版の増補の位置づけとなっている。

 内容的増補の他、より完成度があがり、使いやすくなっている。

新収 中世の書物と学問2010/01/04 02:13

小川剛生(著)『中世の書物と学問』(日本史リブレット78)、山川出版社、2009年12月。

 夏目漱石の著書などを引き合いに出しながら、日本の中世写本についての基礎知識を最新の知見を折りまぜながら、わかりやすく解説している。

 また 「日本文化を中国を中心とした世界秩序に位置づけようとする研究」への違和感が示されており、うなずける。
 中国と日本に同じ本があっても、同様に受容されているとは限らない。むしろ全くことなる可能性、個別の事情を考える必要があることに気づくべきであろう。、ではそれはなぜ異なるのか?
 たしかに慎重に年月をかけて考えるべき課題なのである。

拝受 「状」と「先賢伝」「耆旧伝」の編纂2010/01/04 02:49

永田拓治、「状」と「先賢伝」「耆旧伝」の編纂-「郡国書」から「海内書」へ、『東洋学報』第91巻第3号、2009年12月。

永田さんからいただいた。ありがとうございました。
 後漢末から魏にかけて出現した「先賢伝」「耆旧伝」という書物について、また、その素材と考えられる人物評や「状」の内容、時間的変質について、分析を行ったもの。人材登用、九品中正と深く関係する。
 ちなみに副題は漢から魏にかけての「先賢伝」「耆旧伝」の質的変化を言い表したもので、結論につながっている。

新収 汲古 第55号2010/01/08 21:15

『汲古』第55号、2009年6月。

張新朋(水口幹記・訳)、日蔵『開蒙要訓』断片考

ずいぶん前に送ってもらったが、記録せぬまま、本の山に埋もれてしまった『汲古』第55号を発見。
 『開蒙要訓』は中国古代の童蒙書で敦煌吐魯番文献の発見によってその内容がうかがえるようになった典籍のひとつ。先行研究は結構ある気がするが、ここでは同定と綴合に重点をおいたようだ。
 ただ文献番号と綴合復原写真が掲載されており、わかりやすい。たしか「西域出土文献写真」にもあったし、それは杏雨の敦煌秘笈にもあったはず。
 ここのところ、整理するものがおおすぎて何もよく考えられない毎日。

拝受 世界史史料 東アジア・内陸アジア・東南アジアI2010/01/15 18:53

歴史学研究会(編)『世界史史料3 東アジア・内陸アジア・東南アジアI』岩波書店、2009年12月。

担当者の一人の関尾先生からいただいた。ありがとうございました。

 帯に「神話の時代から秦漢、隋唐帝国の勃興と崩壊まで」「アジア各地の歴史を多様な史料でたどる」とある。
 それぞれの史料が書き下し(または訳)、出典、解説で紹介されており、世界史の授業や卒論の準備などには結構つかえそうな一冊である。新出出土資料とか内陸アジア胡語の訳文もある。

ただけっこういいお値段なのでこれまで購入を躊躇していたところだった。

やることがありすぎて、フラフラ。

新収 陶弘景集校注2010/01/21 22:48

王京州(校注)『陶弘景集校注』上海古籍出版社、2009年。

本草学、六朝宗教研究、南朝史において重要な存在である陶弘景の文章を集め注を加えたもの。

新収 史学雑誌 第118編第12号2010/01/21 23:04

『史学雑誌』第118編第12号、2009年12月

  斉藤達也、北朝・隋唐史料に見えるソグド姓の成立について

  第1章 語形の面から見た対応国名の由来と相互関係
  第2章 関連史料から見たソグド姓・対応国名の成立時期
  第3章 ソグド姓多様化の意義・要因

 「隋唐のソグド九姓は、一律に対応国名など地名を直接の語源としているのではなく、むしろ大部分は、社会的必要から中国既存の諸姓氏をソグド人が借用して成立した」と結論しており、大変興味深い内容。
 ソグド人の間で同姓不婚がどの程度あったかという結論につながる部分が推論ではあるが全体的に緻密な論証が展開されている。

以前に斉藤さんからいただいた論文を発展させたものにあたるようである。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/11/22/2452300