拝受 近代日本 もうひとつの対中政策2011/04/21 23:41

何為民(著)『近代日本 もうひとつの対中政策』岩田書院、2011年3月。

何さんからいただいた。ありがとうございました。
 1868年~1931年の日本の対満蒙意識、対満洲政策について扱っている。
 留学してから帰国までの10年以上の苦労と成果が詰まった著作。同時代の分野の専門家がこれをみて何というかは私にはわからないが(少々心配ではある)、よせがきやあとがきからは、この著作がひとりの人間の転回点をしめすものだったとことが感じとれる。
 いただいたのは帰国直前、震災の前だった。そのとき「日本は食べ物が安全で空気も綺麗でしたから寿命が延びたかもしれません」といっていたのが一ヶ月くらいしかすぎていないのに懐かしく思い出される。
 自費出版でもなく、指導の先生がおしこんだのでもなく、大学の企画ものでも教科書でもない。留学当初在籍していた敬和学園大学有志の先生方の支援で学術出版社から学術書の単著を上梓したのはご本人の人柄によるところが大きいといってよいだろう。その自立性と信用力と遂行力は見事である。

http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0001058228
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