拝受 アジアが結ぶ東西世界 ほか2011/05/20 17:54

橋寺知子、森部豊、 蜷川順子、新谷英治(共編)『アジアが結ぶ東西世界』(アジアにおける経済・法・文化の展開と交流)関西大学出版部、2011年3月。
栄新江、森部豊(訳・解説)「新出石刻史料から見たソグド人研究の動向」『関西大学東西学術研究所紀要』第44輯、2011年4月。

森部先生、栄新江先生からいただいた。ありがとうございました。
ともにいただいて半月以上が経っておりますがあらためて感謝。

前者の目次は以下のとおり。第1部は講演録のかたちで第2部は論文になっている。

第1部 関西大学3研究所公開合同シンポジウム「アジアが結ぶ東西世界」
 栄新江、イスラーム化以前の中央アジア―東西交渉史上の役割
 宮紀子、全真教からみたモンゴル時代の東西交流―和算の来た道
 Arindam Dutta、デルタと神々―帝国のピクチャレスクという景観
 羽田正、インド洋海域世界とイスラーム

第2部  論集「アジアが結ぶ東西世界」
 栄新江、イスラーム化以前の中央アジア―東西交渉史上の役割
 森部豊、東ユーラシア世界におけるソグド人の外交活動に関する覚書
 福田浩子、中央アジア・トルクメン人の民族衣装コイネクについて
 Arindam Dutta、デルタと神々―帝国のピクチャレスクという景観
 橋寺知子、インドにおける近代建築-伝統とモダニズム
 新谷英治、『キターブ・バフリエ』韻文序に見えるインド洋

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4873545226.html

後者は近年公刊された石刻史料集を精査、あらかた解説を加えているほか、どのようにソグド人の墓誌と判断するかなども記されており、必見の論文といえる。
 実は森部先生のはからいでここに扱われている資料の写真または実物をみせていただく機会も得た。なかなかたいしたものでした。