新収 江戸の本屋と本づくり2012/01/23 18:57

橋口侯之助、『江戸の本屋と本づくり(続・和本入門)』(平凡社ライブラリー)、平凡社、2011年10月。
中野三敏、『和本のすすめー江戸を読み解くために』(岩波新書)、岩波書店、2011年10月。
大澤顕浩(編著)『東アジア書誌学への招待 第一巻』(学習院大学東洋文化研究叢書)東方書店、2011年12月。

いずれも勉強になった。『江戸の本屋と本づくり』は書物の価格の決め方などに詳しい記述がある。ただ中国の本について言及した段に、中国では「文字の書かれた紙は大切にされていた」とあって、それに対して日本は云々とあるのだが、違和感があった。いずれの国でもそれらを守るものと破壊するものとが常にいたわけだから。識字層を考えても・・・そういちがいに対比はできないだろう。
『東アジア書誌学』はこれまで調べたあるものがちょっと学習院(大学ではない)に関係があるものであったため手に取った。手がかりのようなものは見つけられた。
いずれもどこが興味深くて購入したのか書きたいのだが、ちょっと時間がない。

新収 贈与の歴史学 ほか2012/01/23 19:11

桜井英治、『贈与の歴史学ー儀礼と経済のあいだ』(中公新書)、中央公論社、2011年11月。
小田部雄次、『華族-近代日本貴族の虚像と実像』(中公新書)、中央公論社、2006年3月。
中山茂、『天の科学史』(講談社学術文庫)、講談社、2011年10月。
森浩一、『古代史おさらい帖ー考古学・古代学課題ノート』、ちくま学芸文庫、2011年10月。

いろいろな分野の書籍を一緒にしてしまったが、とりあえず購入したものは入力整理しておこうと思っているので関心はあるが、自分が論文を書く領域ではないものをある程度一括した。自分の備忘用。『古代史おさらい帖』には中国文物関連の言及もある。

新収 文物と遺物の境界2012/01/23 19:22

籾山明・佐藤信(編)『文物と遺物の境界-中国出土簡牘史料の生態的研究』、六一書房、2011年11月。

 調査編と研究編の二部に分かれ、合計13点の報告・論文が載る。主に漢代の出土簡牘史料に関してとくに書式・形式・形態などに関する最新の成果がまとめられている。
 表紙のデザインは月面上に理系の書籍にあるかのようなグラフが描かれているのだが、そのグラフにはところどころに本書に関係する言葉がちりばめられていて、なんとも奇妙。
 個人的には興味ある内容だが、そうそう売れない本だと思って購入したら、その本ですか、この本はずいぶんとたくさんと売れたんですよ、とのことであった。

セール中だったため、池田雄一(編)『奏𤅊書-中国古代の裁判記録』(刀水書房、2002年11月)も購入。

新収 石勒評伝2012/01/23 19:41

李智文、『石勒評伝』国家図書館出版社、2011年8月。

正直言って購入するかどうか迷った。本文に注がない一般向けの本である。ただこの手の本は目にしたらすぐに購入しないと絶対にあとで入手できないので、購入した。読んだのはあとがきだけで、そのほか文献目録をみただけだが。

新収 曹操墓の真相2012/01/23 19:46

河南省文物考古研究所(編著)、渡辺義浩(監訳)、谷口建速(訳)『曹操墓の真相』国書刊行会、2011年9月。

話題の曹操墓に関する報告書の翻訳と解説。カラー図版多数。曹操のものである可能性の高い頭骨の写真等有り(年齢鑑定の根拠も示されている)

関連図書
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2011/11/16/6204232

なお、『文物』、総第664期、2011年9月に「洛陽孟津大漢冢曹魏貴族墓」という報告があり、墓主は曹操の族子である曹休であるという。

ニュース
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0517&f=national_0517_039.shtml

新収 中古北族名号研究 ほか2012/01/23 19:58

羅新、『中古北族名号研究』北京大学出版社、2009年3月。
佐藤長、『中国古代史論考』、朋友書店、2000年6月。
『文物』総第667期、2011年12月。

 前二者は今年購入したものではなく、もっと前に購入したもの。
 『文物』には大同の北魏壁画墓4基の報告が載る。北魏平城時期の墓葬で、写真を一見しただけで、北魏後期の洗練された感じでなく、西晋墓や西北地域の墓葬に近いプリミティブな印象がみうけられる。石椁の銘文に墓葬に関する刻文があり、鮮卑語の音写で官職名および地名が記されているようである。