拝受 図録 上杉景勝2007/05/07 20:03

米沢市上杉博物館(編集・阿部哲人)図録『上杉景勝-転換の時代を生き抜いた人生』米沢市上杉博物館、2006。

矢田俊文先生よりお譲りいただいた。
 同書中に矢田俊文「上杉景勝・定勝期の史料と女性」が掲載される。直江兼続を取り巻く女性(おせんのかた等)に関する史料に言及されている。
 また図録中には直江兼続に関する史料の写真・解説も載せられている。しかもそれらのうちいくつかは現在行われている直江兼続展では展示されていない。また力のこもった解説がついている。

 明が上杉景勝に「都督同知」の官職をあたえたことをしめす「箚付」などもあり、東アジア史の観点から見てもなかなかおもしろい。
 現在、上杉博物館では版切れのようだが、年内に再版される予定だときいている。

拝受 大乗起信論2007/05/07 20:24

『大乗起信論』(日本古写経善本叢刊第二輯)国際仏教学大学院大学学術フロンティア実行委員会、2007。

落合俊典先生、国際仏教学大学院大学学術フロンティア実行委員会よりいただいた。ありがとうございました。

日本に所蔵される『大乗起信論』五種のテキストをもちいた影印、解題、翻字、釈文、考異などからなる。総388頁の大冊。

私があつかっている資料は仏教経典ではないが、寺院が所蔵していた(とみられる)文献がおおい。この点から、経典類がそれぞれどのような関係にあるかということにも常々関心は向けておくべきだと思っており、じっくりみていくとなにか得ることがあるような気がしている。

また以前に
『玄応撰一切経音義二五卷』(日本古写経善本叢刊第一輯)国際仏教学大学院大学学術フロンティア実行委員会、2006。
もいただいた。これもまた同趣旨の構成であり、さらに巨冊である。
ここに紹介しておく。

なお、あわせていただいた
学術フロンティア「奈良平安古写経研究拠点の形成」ニュースレター
『いとくら』(現在、第2号が最新号)は写経だけでなく敦煌文書や平安期以前の写本類を研究している人や博物館や図書館でこうした資料を扱う人にひろく有用な内容である。

『いとくら』は全ページフルカラーでネット上に公開されている。
http://www.icabs.ac.jp/frontia/pub/itokura01.html