新収 転型期的北魏財政研究2007/05/28 19:25

王万盈『転型期的北魏財政研究』光明日報社、2006.12。

 本書を開くと「社会転型」なる中国語がでてくるが、これは英語の「Social transformation」にあたる。
 導言に「北魏社会転型概論」があり、つづいて三編による構成となっている。
 上編「北魏財政収支状況的動態考察」が4章からなり、中編「北魏財政政策与財政体制的変遷」が二章、下編「北魏財政的征繳与分割」が二章立てとなっている。

武漢大学中国三至九世紀研究所
『魏晋南北朝隋唐史資料』第二十二輯、武漢大学文科学報編集部、2005。

 これも買い漏らしていたものである。重要な論文が並ぶ。個人的には羅彤華「唐代病坊隷属与経営問題小考」は注目である。

拝受 北宋天聖雑令に関する覚書他2007/05/28 20:00

三上喜孝、北宋天聖雑令に関する覚書―日本令との比較の観点から―,『山形大学歴史・地理・人類学論集』第8号、2007年3月。
三上喜孝、韓国出土木簡と日本古代木簡―比較研究の可能性をめぐって―、朝鮮文化研究所編『韓国出土木簡の世界』、雄山閣出版、2007年3月。
三上喜孝、古代日本の隣保組織について、『ヘスティアとクリオ』第4号2006年11月。

三上先生からいただいた。ありがとうございました。東アジア全体によく目を配られていることがわかる。

新収 漢唐地理書鈔2007/05/28 20:12

王謨(輯)『漢唐地理書鈔』、中華書局、1961年初版、2006年二刷

 南北朝隋唐史では基本工具書の一つ。二刷がでてから何度も目にしたが、既にもっているものと思いこんでいた。かつて利用した大学に所蔵されていた初版は酸性紙であまりにぼろぼろだった。それでその存在感が焼き付いて、そう思いこんでいたのだろう。再版されてよかった。

 内容は漢代から唐代までの散佚した地理書の輯本二種をおさめる。清朝の王謨「漢唐地理書鈔」から七十種の地理書を、同じく清朝の陳運溶「麓山精舎叢書」から古地誌六十六種を収録している。

拝受 劉昭の『集注後漢』撰述と奉呈について他2007/05/28 23:06

小林岳、劉昭の『集注後漢』撰述と奉呈について、『福井重雅先生古稀・退職記念論集 古代東アジアの社会と文化』汲古書院、2007年。
小林岳、「大唐故雍王墓誌」訳注、『早稲田大学高等学院研究年誌』第51号、2007年。

大唐故雍王とは章懐太子・李賢のこと。小林岳先生からいただいた。ありがとうございました。