新収 魏晋南北朝隋唐史資料 第23輯 他2007/12/30 00:42

『魏晋南北朝隋唐史資料』第23輯、2006年12月。
『中国出土資料研究』第11号、2007年12月。

入手済みであったのに紹介を忘れていた2点。
前者も後者も充実の内容。どの論文も専門的に深い。まるで滝壺をのぞくような感じがするものもある。

自分の現在の興味範囲で前者のうち2点を。

凍国棟、麹氏高昌“遺言文書”試析
劉安志、跋吐魯番新出『唐顕慶元年西州宋武歓移文』

 新出吐魯番文書は興味深い。早く図録が出ないものかと待っている。ただ興味深いというのと、研究は全く別の世界である。
 蛇足だが『中国出土資料研究』の表紙の漆羽人はシャーマンの杖の先端部分のようにみえる。

1年の締めくくりに 印刷されたばかりの「米澤藏書・・」をふりかえると、大体、自分のサイクルでは2年前にひらめいたことが1年でほぼ形になり、それから1年で印刷にまで至るような感じになっている。その意味では2年もあっという間である。
 ただ、この2年でカバー範囲が倍以上に増大した職務にも時間を割かなくてはならない。また現在の状況や環境はストレスに満ちている。
 はた目にはそう見えなかったかも知れないが、フットワークの重さばかりを感じた1年でもあった。