新収 女人的中国医療史 他2008/09/19 18:52

李貞徳(著)『女人的中国医療史-漢唐之間的健康照顧与性別』三民書局、2008年6月。
林富士(著)『中国中古時期的宗教与医学』聯經出版、2008年6月。

続々と出版される中国医療社会史の専著。

 某国では、医学史料は中国医学研究者が、それが道教的なら道教研究者が扱っていて、医療が律令に関わればそれは法制史研究者が扱うものだと決めてかかっているきらいがある。

 「女人的中国医療史」をみると、そういう既存のジャンルわけとこれまでの専門分化を固定して権威づけてしまうことで見失ってきた視点に気づかされる。これは既存のジャンルでは「女性史」に入る?
 創造的な研究というのは、既存ジャンルにこだるわけでも、対象史料が新らしいからできるのでもないだろう。
 近年、中国・香港・台湾の出版社からでる研究書にはこういう歴史学だからできる横断性をいかしたテーマを扱うものがしばしばみうけられる。

拝受 日本の六朝貴族制研究2008/09/19 19:29

川合安、日本の六朝貴族制研究、『史朋』第40号、2007年12月。
川合安、柳芳「氏族論」と「六朝貴族制」学説、同(代表)『「六朝貴族制」の学説史研究』(科学研究費報告書)、2008年3月。
川合安、東晋琅邪王氏墓誌について、東北大学『東洋史論集』第11輯、2007年3月。

川合先生からいただいた。ありがとうございました。
3点は、貴族制社会をどうとらえるか、という視点でつながっている。