新収 環日本海研究年報 第16号2009/04/10 23:26

『環日本海研究年報』 第16号、2009年2月。

關尾史郎、「五胡」時代の墓誌とその周辺
佐藤貴保、西夏語文献における「首領」の用例についてー法令集『天盛禁令』の条文から
岩本篤志、清水彦介撰『入学読書図説』と興讓館蔵書ー四部分類の導入に関連して
芳井研一、柳城湖事件直後の現地社会と住民状況
柴田幹夫、大谷光瑞と満州
名古屋貢、帝国議会で追及された兵器商社泰平組合
藤田益子、『児女英雄伝』における“被”構文-『敦煌変文』『紅楼夢』との対照による考察

この他5点(島田敦史・櫛谷圭司、應隽、LEE,Jum-Soon、王緝思・真水康樹、諸橋邦彦・坪野和子)。

Traveling LIBRARIAN -旅する図書館屋2009/04/10 23:44

FUKUBAYASHI Yasuhiroさんのページ。
近接分野で知っている方が名前を出してブログを作っているので、ブックマークをおかせていただく。

写真もクールである。

http://d.hatena.ne.jp/yashimaru/

新収 日本の中世を歩く2009/04/15 02:54

五味文彦(著)『日本の中世を歩く-遺跡を訪ね、史料を読む』(岩波新書)、岩波書店、2009年3月。

北海道から沖縄まで数カ所の遺跡、史料の生まれた場所から中世世界を描いている。新書にしては緻密な考証がされているので、旅行気分とまではいかないが、平易な文章で日本史研究者の視点をうかがうことができる。足利学校についての記述もある。

拝受 アブラハム2009/04/15 20:22

鈴木佳秀(著)『アブラハムー約束を背負わされた父と子-』(ブックレット新潟大学)、新潟日報事業社、2003年10月。

鈴木先生の最終講義(3/20)の会場でいただく。
 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のいずれにも言及されるアブラハム(イブラヒーム)とはいかなる者か、その歴史背景に言及しながら説きおこしていく。

新収 史学雑誌 第118編第3号2009/04/15 20:50

『史学雑誌』第118編第3号、2009年3月。
 
 三谷芳幸、律令国家と校班田

日本の班田制と中国の均田制はどうちがうのか、班田手続きの検討の過程で新資料である天聖令(特に田令)を援用しつつ、論を展開する。しばしば唐制に言及する。
 校班田にみられる中央による強い主導性は、在地の首長制的支配を超克せんとする国家権力が、「戸という支配単位の創設」を推進しようとしたことを示すと指摘。一方で、その運営を実質的にしきっていたのは在地首長の郡司であるという班田制がもつ首長制に対する否定と依拠という二面性にも言及する。
 「律令国家による構想の次元で校班田の問題を論じた」もの。

少し驚いたのは「国医師」が「班田使」をつとめている史料があるということだった。

拝受 漢昆明池の建設及びその長安郊外の環境に対する影響について2009/04/16 01:15

李令福(著)市来弘志(訳)、漢昆明池の建設及びその長安郊外の環境に対する影響について、『日本秦漢史学会報』第9号、2008年12月。

都市史的でもあるが水利史的な傾向の論文。市来さんからいただいた。ありがとうございました。

拝受 真澄研究 13号2009/04/17 00:30

菅江真澄資料センター(編)『真澄研究』第13号、秋田県立博物館、2009年3月。

 錦 仁、ほんとうの真澄へ-藩主と歌枕と地誌-(講演記録)

錦先生からいただいた。ありがとうございました。民俗学の視点をこえて菅江真澄をとらえなおそうとこころみられている。本草学者、佐藤中陵も対比的にとりあげられている。

 個人的には越境者になにかひかれる。ソグド人なんてのもそうかもしれない。

新収 東洋史研究 第67巻第4号2009/04/21 19:15

『東洋史研究』第67巻第4号、2009年3月。

武内紹人、(学界展望)古チベット文献研究の現段階
川尻秋生、(書評)松本保宣著『唐王朝の宮城と御前会議-唐代聴政制度の展開ー』

新収 敦煌吐魯番研究 第4巻2009/04/21 19:28

『敦煌吐魯番研究』第4巻、北京大学出版社、1999年。

欠いていた第4巻を補充。
 この巻から敦煌吐魯番研究の現在にまでいたる10年間がはじまったのかもしれないと思うほど濃密な内容。なるほど。これだけ手に入らなかったわけだ。
 今後のこの分野の課題もぎっしり詰まっている。目次は書かないでおこう。

新収 諸子百家2009/04/21 19:35

湯浅邦弘(著)『諸子百家』(中公新書)、中央公論社、2009年3月。

新出の出土資料によって『諸子百家』の理解はどのように変わってきたのか、ここ数十年の研究成果がよく分る工夫がなされた概説書。読みやすい。

以前紹介した同名の浅野裕一(著)も同じコンセプトであり、これもまた読みやすいが、じっくり読み比べるとおもしろいかもしれない。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2008/12/19/4017448