新収 シルクロードの宗教2010/09/03 22:50

Richard C. Foltz(著)常塚聴(訳)『シルクロードの宗教 ― 古代から15世紀までの通商と文化交流』教文館、2003年11月。

 以前どこかで書名をみたかもしれないが、遅ればせながら、先日、はじめて手にとった。「内陸アジア古代中世宗教入門―欧米における研究を中心に―」と考えると、とてもわかりやすくて便利な本である。
 「帯」は内容の要約なのだろうが、具体性を欠きすぎ。これでは専門家も素人もなかなか手に取ろうとおもわないのではないかと思う。目次がWeb上に無いようなので入力。

第1章 シルクロードと旅人たち
第2章 古代ユーラシアにおける宗教と交易
第3章 仏教とシルクロード
第4章 異端者の隠れ家
第5章 シルクロードのイスラム化
第6章 キリスト教世界の誤算
第7章 もはや「るつぼ」ではない

ただこの目次は抽象的。しかし、キーワードをあげると、ソグド人、ゾロアスター教、ユダヤ教、パルティア、チベット、イラン、ネストリウス派、マニ教、イスラム、モンゴル人、という感じである。地理的にも時間的にも扱う範囲が広いので、細かいことが書かれているわけではないが、注と参考文献目録、索引をつかえば、奥へ奥へと入っていけそうなのが、この本の長所におもわれる。

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