新収 漢唐籍帳制度研究2010/10/26 17:59

張栄強(著)『漢唐籍帳制度研究』商務印書館、2010年3月。

 秦から唐代にまで至る戸籍に関する出土史料を中心とした研究書。特に吐魯番文献、呉簡が重要な史料になっている。
 史料が限定される分野だけに、今後、この分野を研究する際にはまず目を通すべきものになりそうである。日本古代史や朝鮮古代史から見ても興味深い成果となろう。文献目録からは日本をふくむ最新の研究に広く眼を通している様子がうかがえる。
 池田温先生の『中国古代籍帳研究』以降の研究の流れを概観し、本書の内容紹介をもかねた王素先生による丁寧な序文が付されている。

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