拝受 敦煌寫本研究 第5号2011/05/10 17:23

『敦煌寫本研究』第5号、京都大学人文科学研究所「西陲発現中国中世写本研究班」、2011年3月

編集にあたられた高田先生からいただいた。ありがとうございました。またお手数おかけしました。
 なお原文、雑誌名はすべて正字表記だが、ここでは、誌名以外、通行字体にさせていただいた。敦煌秘笈関連の研究を中心に興味深い論考がならぶ。

高田時雄、李盛鐸旧蔵写本《駅程記》初探 
劉永明、敦煌占卜文書中的鬼神信仰研究
岩本篤志、敦煌占怪書「百恠図」考-杏雨書屋敦煌秘笈本とフランス国立図書館蔵本の関係を中心に  
玄幸子、羽39Vを中心とした変文資料の再検討
赤木崇敏、唐代敦煌県勘印簿 羽61,BD11177,BD11178,BD11180考
石立善、吐魯番出土儒家経籍残巻考異
藤井律之、Dh17449「夾注本黄石公三略」小考
荒見泰史、敦煌本《受八関斎戒文》写本の基礎的研究
永田知之、『国清百録』管窺――書札文定型化の資料として
山口正晃、『十方千五百仏名経』全文復元の試み
岩尾一史、チベット支配初期の敦煌史に関する新史料-IOLTibJ915とIOLTib292(B)
山本孝子、僧尼書儀に関する二、三の問題-敦煌発見の吉凶書儀を中心として   
趙青山、写経題記所反映的古人病患理念――以敦煌写経為中心
高井龍、「金剛醜女縁」写本の基礎的研究

 第5号はWeb上で公開されている。収録論文名すべてをあげたのは拙稿が含まれるからではなく(笑)、入力の省力化ができたためである。 
 http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~takata/xichui.html
 
 ちなみに過去未来一切の著述を電子化する権利を現勤務先等に付与するよう要求するところもあるが(!)、雑誌刊行者が執筆者の了解の下、電子データを公開していくのが自然な流れであろう。

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