拝受 敦煌寫本研究年報 第3号2009/04/29 19:59

高田時雄(編)『敦煌寫本研究年報』、第3号、2009年3月。

京大人文研・西陲発現中国中世写本研究班からいただいた。高田先生・研究班のみなさまありがとうございました。

王三慶、敦煌応用文書 ― 斎会文本之整理和研究
鄭炳林、敦煌-晩唐五代中外文化交融与碰撞 
栄新江、従聚落到郷里― 敦煌等地胡人集団的社会変遷
永田知之、『杜家立成雑書要略』初探――敦煌書儀等との比較を通して 
高啓安、釈“驢騣”:一道唐代名饌的考察――兼論雄性生殖器的食用
山口正晃、敦煌本『敦煌本『賢劫千佛名経』について
余欣、重絵孩提時代 ― 追尋児童在中古敦煌歴史上的踪跡(嬰戲篇)
玄幸子、中村不折旧蔵『勾道興撰搜神記』紙背文献について
藤井律之、西陲発現淮南子時則訓小考
山本孝子、敦煌・吐魯番文献図録・目録集覧稿(3)

以上が収録論文名。冒頭に世界的に有名な敦煌文献研究者3名の御高論が並ぶ。
 余欣論文が目指すのは「子どもの社会史」のようだ。史料が少ない難しい分野に果敢に挑んでいる。高論文は扱いにくいテーマだが食文化史の一環である。永田論文は正倉院蔵の文献と敦煌書儀との比較による分析。山口論文は偽写本と疑われるものにも言及している。
 
論文はPDFで公開されており、以下のURLでみることができる。
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~takata/xichui.html

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