拙稿 新発田藩の蔵書目録について ― 2010/04/03 03:01
岩本篤志、新発田藩の蔵書目録について-九代藩主・溝口直侯の「本草学」との関係を中心に、『環日本海研究年報』第17号、104~117頁、2010年3月。
「九代溝口直侯の廟号を冠する書目とその由来書であり、直侯が本草学に強い関心を抱いていた様子や藩の学問への考えをうかがうことができる。これまでに後者は読書記録の研究資料としてもちいられたが 、新発田藩の蔵書形成史における位置づけはあきらかにされておらず、前者は管見の限り言及されたことがない。
本稿は栗田の示した資料にこれら新出資料をくわえ、新発田藩の旧蔵書群のあらましをあらためて把握しようとこころみたものである。」
やや蕪雑な感じできれいにまとまっていない。後で書き直したい気もするがいつになるだろうか。
「九代溝口直侯の廟号を冠する書目とその由来書であり、直侯が本草学に強い関心を抱いていた様子や藩の学問への考えをうかがうことができる。これまでに後者は読書記録の研究資料としてもちいられたが 、新発田藩の蔵書形成史における位置づけはあきらかにされておらず、前者は管見の限り言及されたことがない。
本稿は栗田の示した資料にこれら新出資料をくわえ、新発田藩の旧蔵書群のあらましをあらためて把握しようとこころみたものである。」
やや蕪雑な感じできれいにまとまっていない。後で書き直したい気もするがいつになるだろうか。
拙稿 敦煌本「霸史」再考 ― 2010/04/03 03:07
岩本篤志、敦煌本「霸史」再考-杏雨書屋蔵・敦煌秘笈『十六国春秋』断片考、『資料学研究』第7号、27 ~62 頁、2010年3月。
「ただ北魏・崔鴻撰『十六国春秋』は南宋期にはすでに佚書となり、現在、諸書に引用されている佚文を見渡しても、どれが原本からの正確な引用か必ずしもあきらかではない。また現存する『十六国春秋』の類はいずれも、明代以降に屠喬孫や湯球によって整理されたもので、崔鴻の原本を復原したものではない。もし、「敦煌秘笈」の三断片が『十六国春秋』か、それに近い霸史類に由来するのであれば、五胡十六国期の研究においても、唐代以前の史書編纂や歴史観を考える上で新しい知見をえる手がかりになるとおもわれる。」
「ただ北魏・崔鴻撰『十六国春秋』は南宋期にはすでに佚書となり、現在、諸書に引用されている佚文を見渡しても、どれが原本からの正確な引用か必ずしもあきらかではない。また現存する『十六国春秋』の類はいずれも、明代以降に屠喬孫や湯球によって整理されたもので、崔鴻の原本を復原したものではない。もし、「敦煌秘笈」の三断片が『十六国春秋』か、それに近い霸史類に由来するのであれば、五胡十六国期の研究においても、唐代以前の史書編纂や歴史観を考える上で新しい知見をえる手がかりになるとおもわれる。」