拝受 中古異相―写本時代的学術・信仰与社会2011/05/26 00:45

余欣(著)『中古異相―写本時代的学術・信仰与社会』、上海古籍出版社、2011年3月。

 復旦大学の余欣先生からいただいた。ありがとうございました。敦煌吐魯番文献、日本古写本、墓誌、呪術木簡(人形)などが史料として扱われている。掲載された文献等資料図版は原版が白黒のモノをのぞけばオールカラー。いただいて紹介するまでずいぶん時間がたってしまった。またいくつかの要所で拙稿を引いていただいているようである。
 結果として私の嗜好ともかぶってきた気もするが、こちらは単著が刊行できてないので(すでにまとめたのだが諸般の事情が)、後塵を拝することになった。ただ、単に後塵を拝するつもりはないので変化球(もしくは新志向)でお返しができればと思っています。

 実は既知の史資料のほとんどはまだ十分分析されていなかったり、どう分析してよいものかさえわかっていない場合も多い。データベースや目録で整理されたが・・というものが少なくないのである。余欣氏の著書はそうした史資料をどういうアングルからとらえれば、その時代の特徴がつかめるのかを試みている。またこうするのが王道だというような思い込みも威張ったところも感じられない。アイデアの詰まった著作である。

目次と概要はこちら
 http://www.sinoss.net/2011/0504/32472.html

あとがきはこちら
http://www.douban.com/group/topic/19796320/

まだまだいただきものや購入したモノがたくさんありますが、期日の迫った雑用が少なからずあるので・・・

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