拝受 慕容廆の遼西支配ほか2007/08/01 17:18

三崎良章「慕容廆の遼西支配」、『福井重雅先生古稀・退職記念論集 古代東アジアの社会と文化』汲古書院、2007年3月。

会田大輔 「蕭詧の「遣使称藩」に関する一考察―『周書』に描かれた蕭詧像をめぐって―」、『文化継承学論集』第3号、2007年3月。

三崎先生、会田さんからいただいた。ありがとうございました。

新収 越後流兵法2007/08/06 20:33

有馬成甫・石岡久夫(編)『越後流兵法-謙信流兵法』、新人物往来社、1969年。

中近世における兵法書の解説と釈文。謙信流兵法といっても実際は近世になってつくられたものらしい。釈文が掲載されている兵法書は10点あまりあるが、ほとんどのページを「武門要鑑抄」と「武経要略」がしめる。1967-1968に刊行された「日本兵法全集」のうちの1巻であったものの新装版。

新収 学びの世界2007/08/06 20:38

京都大学総合博物館、京都大学附属図書館、京都大学大学院文学研究科『学びの世界-中国文化と日本』(平成十四年度京都大学附属図書館公開展示会)、2002年10月。

1.出版文化のコスモロジー
2.幼学指南鈔とその周辺
3.学びの展開と継承

中国の書物がどのように日本の文化、教養に影響をあたえたのかをおもに館蔵資料によってたどった企画展の図録。

元明版および和刻本など漢籍の専門的解説書としてよめるほど濃密。

図書館職員、各学部教員、大学院生などスタッフなど数多くの連携が有効にはたらいているようにみうけられる。

(8/7追加)
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/tenjikai/2002/zuroku/index.html

Webの解説は図録と比すと短くなっており、また画像へのリンクも切れている。しかし今でも各本は京都大学電子図書館で閲覧できる。便利なだけでなく、京都大学図書館の蔵書の貴重さが実感できる。

拝受 「満鮮史観」の再検討2007/08/07 18:38

桜沢亜伊、 「満鮮史観」の再検討-「満鮮歴史地理調査部」と稲葉岩吉を中心として-、『現代社会文化研究』第39号、2007年7月。

桜沢さんからいただいた。

「「満鮮歴史調査部」と、稲葉岩吉の檀君神話・渤海史に対する認識を中心に、「満鮮史」とは何だったのかという問題」を論じたもの。はっきりした論題に対して結論は少し曖昧で、今後の検討の余地を多分に残している。言及されている文献には京都府立大の井上直樹氏の名前も見える。

新収 名城と合戦の日本史ほか2007/08/07 20:05

小和田哲男『名城と合戦の日本史』(新潮選書)、新潮社、2007年5月。

 一般向けに書かれた連載をまとめたもの。50件ほどの城を巡る攻防について描かれている。

二木謙一『合戦の文化史』(講談社学術文庫)、講談社、2007年6月。
 
 1979年に出版された『合戦の舞台裏』を底本としたもの。武具、葬礼、刑罰など多岐にわたる論考が収載されている。

新収 江戸の博物学者たち2007/08/07 20:19

杉本つとむ『江戸の博物学者たち』(講談社学術文庫)、講談社、2006年5月。

1985年に出版された同題の原本をもととしている。

(引用始)
本草学とはヨーロッパの博物学とは異なる。しからば何か。あえて比定するならば、<文化人類学>なのである。しかしこれほど日常生活と直結した学問も珍しく、文化人類学もまた同定に難ありとして、やはり<本草学>が適当である。
(引用終)

すばらしい1冊。原本を持っていたかもしれないが、それでも買ってソンということはない。江戸の本草学や博物学をあつかった本はかなりあるが、本書はモノと名前の関係にこだわりがみられる。

http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4061597647/250-4790324-6817861?SubscriptionId=1AWM6YGC6F42XP8YFW82

新収 敦煌吐魯番文書論稿2007/08/13 23:07

盧向前、『敦煌吐魯番文書論稿』江西人民出版社、1992年。

唐代六品以下職散官受永業田質疑
唐代胡化婚姻関係試論-兼論突厥世系
馬社研究-P.3899号背面馬社文書介紹
関于帰義軍時期一份布紙破用歴的研究-試釈P.4640背面文書
金山国立国之我見
論麹氏高昌臧銭-67TAM84:20
高州西州四百年貨幣関係演変述略
陳寅恪先生之史法与史識

少し副題を略記しています。

新収 図録・「京都五山禅の文化」展2007/08/14 00:16

東京国立博物館・九州国立博物館・日本経済新聞社(編)『「京都五山禅の文化」展』(図録)、日本経済新聞社、2007年7月。

足利義満六百年御忌記念として企画された展覧会(2007.7.31-9.9:東京)の図録。後に九州国立博物館でも展示が行われる予定のようである。

いくつか非常に興味深い展示もあり、大いに勉強になった。策彦周良入明記や臥雲日件録抜尤なども展示されていた。展示物は非常におおく、また彫刻、絵画、書籍、手紙、建築など多岐にわたり、見る人に応じて楽しめるはずである。

ただ展覧会の解説も図録もなかなか難しい。とりわけ導入の敷居はもう少し低いと良いのだがと思った。禅宗に関して勉強した人ならともかく私の如き素人にはかなり歯ごたえがある感じがあった。

http://www.kyoto-5zan.jp/index.html

新収 唐研究 第十一巻2007/08/14 20:25

栄新江(主編)『唐研究』第十一巻、北京大学出版社、2005。

唐宋時期的社会流動与社会秩序研究専号となっているため、唐代史にかぎらず宋代史に重心をおく研究も少なからず掲載されている。

新刊ではないが購入漏れしていたので購入。
目次はこちら。
http://www.frelax.com/scdb/mulu/6/TYJ0164966c1.html

私が気になったのは以下の三点。

雷聞 、唐宋時期地方祠祀政策的変化-兼論“祀典”与“淫祠”概念的落実
秦大樹 、宋代喪葬習俗的変革及其体現的社会意義
孟憲実 、唐宋之際敦煌的民間結社与社会秩序

新収 日本随筆大成<第三期>32007/08/15 23:26

日本随筆大成編輯部、『日本随筆大成<第三期>3』、吉川弘文館、1976年。

収録されているのは以下の2点。
佐藤成裕(著)「中陵漫録」、栗原信充(著)「柳庵雜筆」。