新収 サマルカンドの金の桃2007/09/24 18:20

エドワード・H・シェーファー(著)伊原弘(監修)吉田真弓(訳)『サマルカンドの金の桃-唐代の異国文物の研究』(アシアーナ叢書 2)、勉誠社、2007年。Edward H. Schafer,"The Golden Peaches of Samarkand: A study of Tang exotics "

 伊原先生の解説にあるとおりラウファー(B.Laufer)の『シノ・イラニカ』(Sino-Iranica)とならぶ(もしくはある意味、継承した)著書の翻訳。

 数年前に原書を購入したが(今でもamazonで購入できるはず)、読むひまなく、おいていたら和訳がでてしまった。中央アジア、内陸アジアと中国の関係を重視しながら本草書を多用するという意味では興味深い古典。ちなみにラウファーの『シノ・イラニカ』に和訳はないが(2007.9.25追記参照)、『中国伊朗編』(商務印書館)として中文訳がでている。

 日本人の研究にも山田憲太郎『東西香料史研究』とか先述の家島先生の研究とかおもしろいものがいっぱいあるわけですが。

http://www.bensey.co.jp/book/1800.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Edward_H._Schafer

(2007.9.25追記)
松井太先生のAbita Qurをみにいくと、なんとラウファーも訳がでたらしい(未見)。和訳の主題となっているのは原書の副題。博品社(解散)のシリーズででそうな気配があったのでその辺との関係もあるのだろうか。
http://dmatsui.cocolog-nifty.com/abitaqur/2007/09/golden_peaches_.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4289017134