新収 複印報刊資料 魏晋南北朝隋唐史 2008年第1期2008/02/07 20:46

中国人民大学『複印報刊資料・魏晋南北朝隋唐史』2008年第1期。

例によって個人的な関心によって抜き出したもの。

苗霖霖、北魏鮮卑婦女社会地位初探
趙雪野、従画像磚看河西魏晋社会生活
高丹丹、吐魯番出土『某氏族譜』与高昌王国的家族婚姻-宋民家族為例
前島佳孝、2005年日本的魏晋南北朝史研究
牟発松、従南北朝到隋唐-唐代南朝化傾向再論
程錦・張雨 2006年隋唐五代史研究綜述

新収 西域研究 2008年第1期2008/02/07 21:00

新疆社会科学院、『西域研究』 2008年第1期、2008年1月。

なかなか見逃せない論文がたくさん。他にも北朝隋唐、敦煌吐魯番関連論文有り。

殷晴、物種源流辨析-漢唐時期園芸業的発展及有関問題
姚崇新、在宗教与世俗之間-従新出吐魯番文書看高昌国僧尼的社会角色
林暁洁(水+吉、jie)、唐代西州官吏日常生活的時与空
徐暢、敦煌吐魯番出土文献所見唐代城主新議

「学術信息」の以下の記事も注目される。
新疆文物考古研究所等「新疆庫車県発現十六国時期漢式磚室墓」

二頁ほどの記事から、おおまかに抜き出すと以下のようなことが書いてある。
 2007年8~9月、新疆庫車県、友誼路の地下街建設工事の際に磚室墓7座、小型竪穴墓3座が発見された。磚室墓には金と漆が塗られた木棺や多くの副葬品、そして彩色壁画もみつかり、さらに墓室入り口の上には磚が積み上げられ、その磚に四神など瑞獣が描かれていた。
 また、磚室墓の形制は河南・陝西・山西・江蘇・山東・甘粛・青海から見つかっている十六国墓に似ており、墓葬の構造や磚などの用材、出土品は酒泉・嘉峪関の魏晋壁画墓や敦煌仏爺廟湾墓地に近く、晋十六国時期、3~4世紀前後の墓葬と考えられる。また中原文化を色濃く反映していることから被葬者像が推測できるのではないか、とする。

 地層や炭素測定法による科学分析もはじめられているようで、今後詳細な報告がまたれる。

また「図書評介」は以下の記事あり。
劉進宝、盧向前『唐代西州土地関係述論』評介

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