拝受 『見咲三百首和歌』随記 ほか2008/03/21 17:43

朝倉治彦、『見咲三百首和歌』随記、『東洋文庫書報』第38号、2007年3月。
朝倉治彦、仮名草子年表(試稿二)寛永至承応期、『四日市大学論集』第20巻1号、2007年9月。
朝倉治彦、仮名草子年表(試稿三)明暦至万治、『四日市大学論集』第20巻2号、2008年3月。

朝倉先生からいただいた。ありがとうございました。

新収 日中書法の伝承2008/03/21 17:49

謙慎書道会『日中書法の伝承』二玄社、2008年3月。

 先週末、東京美術倶楽部で開催されている謙慎書道会展70回記念『日中書法の伝承』をみてきた。
 
 ブログを書く暇がなかったので、今頃報告となったが、これが漢代から三国の簡牘や磚、また北朝墓誌の研究者、敦煌文献研究者にとてもよい内容であった。いや、たぶん殷代や宋元明の人も無関係ではない。もちろん、伝・紀貫之とか「和」のものもありました。

図録は4000円。自分が見たいのはその一部に過ぎないのだが、それでも価格に見合った写真が撮られている。こんな鮮明な写真はそうそうあるものではないので、当然、購入した。

3月22日まで新橋駅と浜松町駅の間あたりにある東京美術倶楽部で開催されている。
http://www.nisk.jp/tenrankaijoho/tenrankaijoho_08_02.html

出品されている敦煌文献は13点、いずれも敦煌研究院の所蔵(うち8点は青山杉雨氏旧蔵)。
 また出土地点での内訳では、蔵経洞発見のものが9点、土地廟出土のものが4点となっている。
 内容から見ると北魏期の写経が中心だが、北宋乾徳二年(964)の「酒帳単」(酒の消費記録簿)も出品されている。ただ字数が多く、どこに紀年の根拠があるのかはぱっと見ではわからなかった。また「帰義軍節度使新鑄印」の朱印が四箇所にあったり、「訶黎勒酒」とか「迴鶻婆助葬酒壹瓮」、興味を引く記述もみえた。いろんな意味でなかなかおもしろいものであった。

拝受 越後文書宝翰集 大見安田・水原氏文書2008/03/21 18:55

矢田俊文・新潟県立歴史博物館(編)『越後文書宝翰集 大見安田・水原氏文書』、新潟大学超域研究機構・大域プロジェクト研究資料叢刊XI、2008年3月。

越後文書宝翰集は新潟県立歴史博物館が所蔵する重要文化財で、総数727点の中世文書群。越後支配、上杉氏研究に欠かせない資料群である。巻子で44巻に表装されており、18群にわけられるものであるという。ここに収録される大見安田氏文書と大見水原氏文書はそのうちの2群。カラー写真、解説、翻刻、註解で構成されている。またそのうちの1群である毛利安田氏文書は既掲のものに収録されている。

『越後文書宝翰集 古文書学入門』
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/22/1333553/

『越後文書宝翰集 毛利安田氏文書』
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/28/1351765

新収 アイハヌム2006 他2008/03/25 17:59

加藤久祚『アイハヌム2006-加藤久祚一人雑誌』、東海大学出版会、2006年12月。
柘植元一監修『シルクロードの響き-ペルシア・敦煌・正倉院』山川出版社、2002年。

前者の目次は以下のとおり。
 シルクロードの宗教と俗信(5-8世紀)
 パジリク文化
 ベヒストゥン碑文からワン湖を経てボガズキョイへの旅
 ウズベク人の民族衣装史より(19~20世紀初頭)

後者は執筆者8名によるペルシア・敦煌・正倉院の楽器や奏者の姿を図解(フルカラー)したもの。

敦煌文献の形と色―英仏蔵文献に関する近年の図録本から2008/03/25 18:10

岩本篤志「敦煌文献の形と色―英仏蔵文献に関する近年の図録本から―附:敦煌漢文文献精細図版索引(稿)」、『資料学研究』第5号、2008年3月。

内容は以下の本の紹介とその特徴を述べたもの。実物の敦煌文書を見る際のポイントと図録の関係、役割を考えてみた。敦煌漢文文献精細図版索引は英仏露三国が所蔵する敦煌文献に関する精細図版(カラーもしくはマイクロによらない写真)の所在を文書番号毎に目録化したもの。
 
(1) Susan Whitfield (ed.) ,The Silk Road: Trade, Travel, War and Faith、British Library,2004. ISBN:193247613X.(Paperback), 0712348581(Hardback)

(2) Nathalie Monnet(ed.) ,Chine : L'empire du trait,Bibliothèque Nationale de France ,2004.
ISBN: 2717722858.

(3) 李徳範(校録)『敦煌西域文献旧照片合校-国家図書館敦煌研究資料叢刊』. 北京図書館出版社、2007年。ISBN 978-7-5013-3505-3.

拝受 魏晋南朝の世界秩序と北朝隋唐の世界2008/03/28 00:14

川本芳昭、魏晋南朝の世界秩序と北朝隋唐の世界、九州大学大学院人文科学研究院『史淵』第145号、2008年3月。
川本芳昭(紹介)、牟發松主編『社会與國家關係視野下漢唐歴史変遷』、『東洋史研究』66巻第2号、2007年9月。

川本先生からいただいた。ありがとうございました。
前者より引用。
「五胡・北朝・隋唐と古代日本は、秦漢帝国を母胎として、その冊封を受けるという形で魏晋南朝的システムの中から成長し、それを突き崩しつつ出現した、という面で共通した側面を持つ国家群であった」。

新収 人面を持つ鳥 他2008/03/29 11:00

勝木言一郎『日本の美術・第481号(人面を持つ鳥 迦陵頻迦)』、至文堂、2006年。

石見清裕、(書評)待望の全訳 唐代の異国情緒(『サマルカンドの金の桃』)、『東方』第326号、2008年4月。

新収 歴史研究 他2008/03/29 11:08

『歴史研究』総第306期、2007-2号、2007年4月。
『文物』総第621期、2008-2号、2008年。

前者『歴史研究』。「新獲吐魯番出土文献研究」が特集されている。
 栄 新江、闞氏高昌王国与柔然・西域的関係
 畢 波、怛羅斯之戰和天威健児赴碎葉
 文 欣、唐代差科簿制作過程
 陳 昊、暦日”還是“具注暦日”
 孟 憲実、唐代府兵“番上”新解

後者『文物』。
 李志栄『法門寺考古発掘報告』読後

拝受 古代東アジアの出土資料と情報伝達(平成19年度)2008/03/31 18:28

藤田勝久(代表)『古代東アジアの出土資料と情報伝達』、特別推進研究プロジェクトの概要―平成19年度・愛媛大学研究開発支援経費、愛媛大学法文学部、2008年3月。

複数部、お持ちの関尾先生からいただく。(その1日後、藤田先生から直接、一部いただきました。)藤田、松原先生ありがとうございました。

執筆者は以下の通り
李開元、金秉駿、、藤田勝久、陳偉、下倉渉、山中章、松原弘宣、七海雅人、角谷常子、關尾史郎

なお、昨年度、平成18年度の概要は以下の通り。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/16/1281169

拝受 山古志ふたたび2008/03/31 18:42

池田哲夫・飯島康夫・新潟県立歴史博物館(編)『山古志ふたたび』、新潟大学人文学部地域文化連携センター他、2008年3月。

全25ページ、フルカラーの小冊子。
「中越大震災と山古志」をテーマに山古志のくらし、農業、牛、隧道、芸能、文化財などを紹介したもの。とくに民俗学的な視点に重点がおかれているようである。

センターから配布していただいた。