拝受 なぜ和歌を詠むのか 菅江真澄の旅と地誌2012/02/13 21:17

錦仁(著)『なぜ和歌を詠むのか 菅江真澄の旅と地誌』、笠間書院、2011年3月。

錦先生からいただいた。ありがとうございました。タイトルからは国文学、副題からは民俗学的な感触を受けるが、中を拝見すると、次のような言葉がある。

「国文学も民俗学も歴史学もそれぞれに独自に存在するが、私たちを束縛するためにあるのではない」

ここからもわかるように国文学や民俗学だけでなく歴史学の研究者からみても興味深い視点がいくつもみられる。分野のやり方がどうのというのでなく対象に注ぐ視点の置き方の柔軟さにこだわっておられるように読んだ。また秋田藩および佐竹家に関わる資料的研究としてみても興味を引く箇所が多数ある。

笠間書院の本書紹介ページ(詳細な目次あり)
http://kasamashoin.jp/2011/01/post_1653.html

Ⅰ 新しい眼で真澄を捉える
Ⅱ 真澄の旅--なくてはならない和歌
Ⅲ なぜ地誌を書いたか--藩主とのかかわり
Ⅳ 地誌を生みだす和歌

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