新収 しばらく続きます。2007/09/03 00:58

詳しくは後ほど。

 買った本に見るとおり、この時期にフランスで仕事をしてきたのですが(人によってはうらやましがられるが)ともかく、私は気負いが大きくて、俗に言う「テンパっていた」状態。

 出発前に出先の図書館で私が閲覧申請するような資料をみたいので案内を願いたいという某君の申し出があったが、私は自分の作業、交渉事で精一杯で、心にもスケジュールにも余裕無し。もうしわけないがお断りした。ともかくこの場を借りてあらためて失礼と非力をお詫びすると同時に、某君の時間をじっくりかけたチャレンジを望みたい。

 閲覧用に精細なデジタル写真が準備された今年からは、実資料閲覧のハードルは高くなっており、無名で若い私の口から、「彼も是非」などといえる状況にはまったくなかった。

 実際、渡航前に実資料の閲覧許可はおりず、写真と閲覧手順の再確認だけで帰国もやむなしと思ってでかけた。閲覧許可をもらった後も職員交替の毎に、特別許可がないとといわれ、そのたびごとに許可済みであることを確認してもらわなければならなかった。

 私は希望の資料を何点も実見できたので、結果オーライなのだが、あとで聞いたところでは事前に送った英文要旨を付けた何本かの関連業績の内容を高く評価してくれたことが幸いしたようだった。日本であれば、1点を閲覧するのにも相当な手続きを要するはずだし、保存の観点からいってもそのくらいで当然かもしれない。

  調査においてキャリア不足であることをあらためて実感すると同時に、短い期間ではあったが個人で活動せねば得られないものをつかめた気がした。それは単に資料を実見したことによるものではない。

 ともかくその実感もふくめ、調査内容は先行研究との対峙のうえ論文として公表したい。

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