新収 古書通例2008/06/18 19:35

余嘉錫(著)古勝隆一・嘉瀬達男・内山直樹(訳注)『古書通例-中国文献学入門』、平凡社東洋文庫、2008年6月。

 『目録学発微』や『四庫提要弁証』で知られる余嘉錫は中国目録学・文献学上、著名な人物だが、この本はその著作の翻訳としてははじめてのものである。
 ただ、副題の「中国文献学入門」というのは、現代日本においてどうか?と言う気はする。
 他にない「入門」書にちがいないのだが、さまざまな古典や史書を見ていない者にはかなり敷居が高く、逆に言えば含蓄が深い。まず解説を読んでから本文にむかうと何とか読んでみようとおもえるかもしれない。
 この翻訳が読めるならば、原書にチャレンジして良いような気もするが、こうした類の翻訳が一般向けに流通するのは稀なので、関心のある人は買うなら今、だろう。

新収 近世地方出版の研究2008/06/18 19:56

朝倉治彦・大和博幸(編)『近世地方出版の研究』東京堂出版、1993年

書名にひかれて購入してみた。扱われているのはどちらかというと出版流通状況が主で、書籍の内容に深くわけいるものではないようである。
江戸時代の地方の出版状況を知るには手がかりがみつかるかもしれない。

新収 天下統一と朝鮮侵略2008/06/18 20:27

藤木久志(著)『天下統一と朝鮮侵略』講談社学術文庫、2005年10月。

 もともとは概説書のシリーズの1冊だったようで非常に読みやすい。東アジアに目を配ったうえで国内の織田・豊臣政権と地方がよくみえるように書かれている。
 ただ仕事で忙殺されているなかでどんどん本を買っているため、読みやすい文体というのは「あせり」さえ生じさせる。いつのまにか時間がなくなっているのである。
 と、いうことでまだ読了していないが、時間のあるときに読破しよう。