『新獲吐魯番出土文献』関連論文をよむためのメモ2008/06/20 18:59

 関連論文をよむ際、できれば図録を片手に読み進めたいわけだが、便利なのに面倒なのは整理番号(文献編号)である。記憶力の良い人は番号を見ただけで文書名や載っている箇所がおよそわかるのだが、私には無理である。
 本書には2巻末尾に「文献編号索引」がついており、それをつかえば該当文書まですぐにたどりつける。ただもう少し楽にならないものか。

 文書番号は発掘年、出土地略号の組み合わせなので、例えば、2004年に阿斯塔那395号墓で発見されたものの整理番号には「2004TAM395」がつく。その1号文書であれば「2004TAM395:1」である。したがって整理番号をみれば発掘年と出土地は明瞭なわけだが、以下に本書掲載順に整理番号冒頭を排列してそれが掲載される最初の頁を付す。
 これで明日にはGoogleに枝番をのぞいた整理記号を入力すればこのエントリが検索され、およその頁がわかる。「2004TBM245 marginal」などとすれば、より確実だろう。現時点でも「P.4522v」とGoogleでひいていただければ(これは敦煌文献)、何をしたいかわかってもらえるだろう。
(6/21午後、Googleスパイダーおたちよりのご様子>2004TBM245とかで検索できます)

 Googleが勝手にクロールしてくる、ブログはエントリごとにデータが自然に分かれる、それを利用しない手はない。こういう融通無碍なDBをローカルでつくろうとすると結構面倒なのである。Googleの情報支配という発想は古い。

 ちなみに2006TZJIなどは点数がおおいので、以下のデータでは索引としては用をなさないがそんなものである。ともかく2巻末尾の「文献編号索引」をつかえば整理番号から確実に該当頁にたどりつける。「文献編号索引」がWeb上にあれば、文書名からも検索ができることになるが、誰かが入力するのを待ちたい(笑)。

 出土地 整理番号(冊-頁)
出土文献

阿斯塔那 2004TAM395 (1-001), 2004TAM396 (1-015),2004TAM398 (1-017),
2004TAM408 (1-021)
阿斯塔那 2006TAM607 (1-022)
阿斯塔那 65TAM341 (1-054)
巴達木 2004TBM107 (1-056), 2004TBM113 (1-061), 2004TBM115 (1-067),
2004TBM203 (1-068), 2004TBM207 (1-073), 2004TBM209 (1-093),
2004TBM223 (1-093), 2004TBM233 (1-095), 2004TBM234 (1-097),
2004TBM237 (1-099), 2004TBM245 (1-101), 2004TBM247(1-102)
木納爾 2004TMM102 (1-103)
洋海 97TSYM1 (1-123)
洋海 2006TSYIM4 (1-169)
交河故城 2002TJI (2-231)
台蔵塔 2005TST (2-258)
吐魯番 2006TZJI (2-271)
和田 2006TZJI (2-359)
鄯善県 2001SYMX1 (2-362)

出土墓表
交河故城 2004TYGXM (2-375)
巴達木 2004TBM (2-380)
木納爾 2004TMM (2-385)

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