新収 和漢聯句の世界2007/08/17 20:53

『アジア遊学95・特集・和漢聯句の世界』、勉誠出版、2007年1月。

よくわからない世界なので買ってみたわけだがなかなか読みやすい。

五山の世界の一端でもある。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/08/14/1722622

目次はこちら。
http://www.bensey.co.jp/book/1879.html

21世紀COE「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」が5年間続けてきた会読をもとにしたものとのこと。

新収 名城と合戦の日本史ほか2007/08/07 20:05

小和田哲男『名城と合戦の日本史』(新潮選書)、新潮社、2007年5月。

 一般向けに書かれた連載をまとめたもの。50件ほどの城を巡る攻防について描かれている。

二木謙一『合戦の文化史』(講談社学術文庫)、講談社、2007年6月。
 
 1979年に出版された『合戦の舞台裏』を底本としたもの。武具、葬礼、刑罰など多岐にわたる論考が収載されている。

新収 越後流兵法2007/08/06 20:33

有馬成甫・石岡久夫(編)『越後流兵法-謙信流兵法』、新人物往来社、1969年。

中近世における兵法書の解説と釈文。謙信流兵法といっても実際は近世になってつくられたものらしい。釈文が掲載されている兵法書は10点あまりあるが、ほとんどのページを「武門要鑑抄」と「武経要略」がしめる。1967-1968に刊行された「日本兵法全集」のうちの1巻であったものの新装版。

拝受 新潟県中越地区和漢古書目録三種2007/07/31 20:46

高橋良政(編集代表)『新潟縣中越地區和漢古書目録三種』(非売品)、2007年5月。

調査および編纂に協力された永井様からいただいた。ありがとうございました。編纂には新潟大学図書館古書勉強会のみなさんが関わったとのこと。

 先日、図書館研修の際、講師にしたてられ、米澤藏書について話をさせて頂いたのですが、そのときに聞きに来てくれたみなさんがこの編纂に加わっているようです。かなり知識をお持ちの方々の前で話していたのですね。;汗)

 目録三種とは、新潟県立長岡高等学校蔵古書目録、出雲崎町郷土資料館蔵諸橋家古書目録、柏崎市立図書館蔵内藤家古書目録。
 いずれも印記まで記してあり、蔵書の来歴をかんがえるうえでも便利。なお、唐本、朝鮮本は含まれていないようである。いずれの蔵書も地震の影響が心配される。

新潟県立長岡高等学校蔵古書目録
 総点数、194点、漢籍73点、国書121点。
※長岡高校は長岡藩校、崇徳館に淵源を持つが、創立は明治五年、長岡洋学校から。蔵書はその創立以降にあつめられたもの。

出雲崎町郷土資料館蔵諸橋家古書目録
 総点数、177点、漢籍55点、国書122点。
※諸橋家は出雲崎町柿木集落の庄屋をつとめていた家柄。その家系に画家の諸橋湘江がいる。

柏崎市立図書館蔵内藤家古書目録
 総点数、907点、漢籍132点、国書775点。
※船橋(出雲崎)内藤家の旧蔵書。船橋内藤家は石地(柏崎)内藤家の分家。石地内藤家からは日本石油株式会社の創業者、内藤久寛を輩出。目録中には医書が相当数みえる。

新収 現代中国のポピュラーカルチャー2007/07/23 21:25

勉誠出版編集部編『現代中国のポピュラーカルチャー』、勉誠出版、2007年3月。

目次はこちら(たぶん予告で作成したもので実際は異なるようです。変ですね。わざとか)
http://www.bensey.co.jp/book/1892.html

実際は以下の3部構成。内容は映画、演劇、漫画にAV、華流とはばひろい。
「現代映画の展開」
「舞台芸術の世界」
「サブカルチャーの諸相」

まさに「アジア遊学」。

拝受 中国昔話集2007/07/18 20:59

馬場英子・瀬田充子・千野明日香(編訳)『中国昔話集』(1)・(2)、平凡社東洋文庫、2007年4月。

馬場先生からいただいた。ありがとうございました。

 ヴァルフラム・エーバーハルト(1909-89、以下、エバーハルトに統一)の“Typen Chinesischer VolksMärchen”,1937で提示された各類型(タイプ)に「典拠」としてあげられた資料から代表的なものを一話ずつ選んで訳出した物語集。

 上のように書くと少し堅いが普通に昔話集として楽しめる。

 ただ、その構成には学術的なうらづけがあるということで堅い話を続ける。
 エバーハルトによる昔話分類の手法を現代の研究者に提示するという問題提起的な側面をもつと同時に、できるかぎり原典から訳出することで日本語訳として正確さにつとめたものとなっている。その意味ではエバーハルトの『中国の昔話のタイプ』の精粋であり、中国昔話研究の入門書としても恰好のものとなっている。

 蒐集された民話や昔話をどのように体系的に整理するかでそれらの意義はかわってくる。その点は日本の民俗学や欧米の神話、物語の分析方法にも共通している。少し枠を越えるが史料もおなじことだろう。

 2巻目に各話のエバーハルトの類型に関する要約と全ての典拠が示されている。同じく2巻目に掲載される「解説」から本書編集の意図がうかがわれる。
 なお、本書はおもに淅江および広東・福建の「漢民族地区」の説話をあつかう。一方でW・エバーハルト(著)、白鳥芳郎(監訳)『古代中国の地方文化-華南・華東』、六興出版、1987年は“The Local Cultures of South and East China,1968(原書はドイツ語、1942)の訳で、少数民族の昔話をあつかっている。
 『古代中国の地方文化-華南・華東』の序説の一部を引用する。

> 「国民」はおそらくは、一つの状態というよりむしろ一つの過程
>として記述されるべきであろう。・・・・キリスト生誕の時代に
>「フランス人」とは呼べないように、新石器時代には「漢」民族と
>いう言葉は使えない。

エバーハルトは昔話の隣接性、関係性から文化の複合形成のあり様を論じようとしている。また、この視点はエバーハルトの中国史の見方にもあらわれている。本書と『古代中国の地方文化-華南・華東』をあわせて読んでみるとエバーハルトの意図がより、みえてくるようにおもわれる。

新収 NHK 知るを楽しむ2007/06/26 23:39

『NHK 知るを楽しむ・歴史に好奇心』(加藤徹・日中二千年 漢字のつきあい/小曾戸洋・漢方なるほど物語)、日本放送出版協会、2007年4月。

東洋学+漢学+東洋医学の内容となっているNHK教育用テキスト。ちょうど入門書として、また授業の方法を探る上でも参考になりそう。

新収 汲古 第51号2007/06/22 20:49

古典研究会編『汲古』第51号、汲古書院、2007年6月。

以下のものを読んだ。

 尾崎勤、『封神演義』の簡本について
 白石将人、『説文解字』唐写本木部残巻の真偽問題についての何九盈氏論文の紹介

新収 風水という名の環境学2007/06/13 18:40

上田信『風水という名の環境学-気の流れる大地』、農文協、2007年5月。

図説・中国文化百華の一冊。読みやすく、図も多いのでわかりやすい。福建省での調査と『地理独啓玄関』という明代の風水書が中心にとりあげられている。

新収 中国古籍流通学の確立2007/06/10 13:03

中国古籍文化研究所『中国古籍流通学の確立』(アジア地域文化学叢書)、雄山閣、2007年3月。

bk1(ビーケーワン)で購入。
 ネットの書店といえばワンクリック特許なるものをとっていて、シェーバーの替え刃まで買えるamazonが有名だ。ただ私は同じくらいbk1も利用する。
 理由はしばしばギフト券をくれるキャンペーンをおこなっているからである。せいぜい1000円以内の、しかも次回の適用になるが、本を私費でよく買う人にはうれしいサービスである。1500円で送料サービスになるから、たいていそれ以上はする新刊の学術書でギフト券をつかえば古本屋とおなじか、場合によってはより安く手軽に本を入手できる。頻繁に新刊を買う人にはおすすめである。

bk1
http://www.bk1.co.jp/

ワンクリック特許
http://e-words.jp/w/E383AFE383B3E382AFE383AAE38383E382AFE789B9E8A8B1.html

さて、購入した本の内容。タイトルどおり、興味深い論考が並ぶ。個人的興味ではとくに次の2点。

高橋智、古籍流通の意義-善本と蔵書史
古屋昭弘、写本時代の書籍の流通と地域言語

アジア地域文化学叢書シリーズは早稲田大学の21世紀COEプログラムアジア地域文化エンハンシング研究センターの叢書。入手したのはこれが2冊目。

この記事では新刊流通についても紹介することになった。