拝受 西北出土文献研究 第5号2007/04/16 18:17

西北出土文献研究会『西北出土文献研究』第5号、2007年3月。中国書を販売する書店で1500円で購入できるようである。
編集を担当した關尾先生からいただいた。

西北地域の魏晋期の壁画墓特集号である。

目次はこちら。
http://sekio516.exblog.jp/5502972
執筆者は白石典之、町田隆吉、荻美津夫、小林 聡、園田俊介、三崎良章、關尾史郎。

 いずれも各テーマに関して画期的な視点を提供している。資料として画像がふんだんにもちいられている。

 とくにとりあげるとすれば白石論文であろう。「甘粛西部における魏晋十六国時代墓の編年―副葬陶器を中心にして―」は副葬陶器をもちいて魏晋十六国時代墓の編年をさぐる。どうしてこういう基礎的研究が今までなされてこなかったのかという気がするほどで、目から鱗の思いがした。こういう論文を読むと、以後、報告書の読み方は変わってくるはずである。いや、中国の報告書作成担当者にこそ読んでほしいと感じた。
 
 本誌所収の論文のいくつかがふれているように中原の壁画墓の発掘報告にもめざましいものがあるので、今後この方面で様々な展開があるのは間違いない。

http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/04/01/1361301
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/28/1350582
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/02/04/1162655