新収 東北アジアの社会・経済的変容と自然・社会環境に関する報告研究 ― 2007/04/10 19:47
『「東北アジアの社会・経済的変容と自然・社会環境に関する報告研究」報告書』(新潟大学プロジェクト推進経費・代表・井村哲郎)、2007年2月。非売品。
国際ワークショップ「中国東北と日本」報告
吉林省档案館、中国社会科学院近代史研究所、満鉄資料館といった資料を所蔵する管理者による報告が4点掲載されている。とくに中国東北部を中心として近代日中関係史を学ぶ人にはヒントになるかもしれない。
山内民博校閲(遠山香恵、樋口裕子採録)、新潟県立図書館所蔵韓国・北朝鮮関係図書目録
大宮誠編、新潟地方紙に見る新潟港・北鮮3港間乗船者-記事索引
新潟大の出版物は実におおい。しかし一般には入手できないモノも多い。リポジトリのはやい完成が期待される。
国際ワークショップ「中国東北と日本」報告
吉林省档案館、中国社会科学院近代史研究所、満鉄資料館といった資料を所蔵する管理者による報告が4点掲載されている。とくに中国東北部を中心として近代日中関係史を学ぶ人にはヒントになるかもしれない。
山内民博校閲(遠山香恵、樋口裕子採録)、新潟県立図書館所蔵韓国・北朝鮮関係図書目録
大宮誠編、新潟地方紙に見る新潟港・北鮮3港間乗船者-記事索引
新潟大の出版物は実におおい。しかし一般には入手できないモノも多い。リポジトリのはやい完成が期待される。
拝受 劉克荘撰「孟少保神道碑」訳注 ― 2007/04/10 20:05
榎並岳史、劉克荘撰「孟少保神道碑」訳注、『資料学研究』第4号、2007年3月。
榎並さんからいただいた。ありがとうございました。
「南宋中~後期、長江中流域に駐屯して対モンゴル防衛に功績のあった孟拱の事跡を、同時代の友人、劉克荘が記した「孟少保神道碑」の訳注」(訳注冒頭の解説より抜粋)
60ページにおよぶ訳注。著者は冒頭でこの碑文について次のような意義をあげている。
・長江中流域の地域社会を考える上で意味深い史料であること。
・南宋人(孟拱)の対モンゴル意識をはかる史料のひとつであること。
・『宋史』には載せられていない孟拱の具体的な軍事力の構成員の姿がみられる史料であること。
榎並さんからいただいた。ありがとうございました。
「南宋中~後期、長江中流域に駐屯して対モンゴル防衛に功績のあった孟拱の事跡を、同時代の友人、劉克荘が記した「孟少保神道碑」の訳注」(訳注冒頭の解説より抜粋)
60ページにおよぶ訳注。著者は冒頭でこの碑文について次のような意義をあげている。
・長江中流域の地域社会を考える上で意味深い史料であること。
・南宋人(孟拱)の対モンゴル意識をはかる史料のひとつであること。
・『宋史』には載せられていない孟拱の具体的な軍事力の構成員の姿がみられる史料であること。
新収 朝鮮医学史及疾病史 ― 2007/04/15 21:42
三木栄『(補訂)朝鮮医学史及疾病史』思文閣出版、1991年。
1948年私家版、1963年初版。まさしく大著。高額な本だがそれだけの価値がある。これだけ内容の詰まった本を書くのはそう容易なことではなかったであろう。別に私は蒐書家でもないし、医史学研究をやっていくつもりでもないが、何度か借り出す機会があり(しかし、勤務先の図書館にはないので難儀なのである)、買っておこうと思ったので購入。おまけだが「長今」もでてくる。
1948年私家版、1963年初版。まさしく大著。高額な本だがそれだけの価値がある。これだけ内容の詰まった本を書くのはそう容易なことではなかったであろう。別に私は蒐書家でもないし、医史学研究をやっていくつもりでもないが、何度か借り出す機会があり(しかし、勤務先の図書館にはないので難儀なのである)、買っておこうと思ったので購入。おまけだが「長今」もでてくる。
拝受 西北出土文献研究 第5号 ― 2007/04/16 18:17
西北出土文献研究会『西北出土文献研究』第5号、2007年3月。中国書を販売する書店で1500円で購入できるようである。
編集を担当した關尾先生からいただいた。
西北地域の魏晋期の壁画墓特集号である。
目次はこちら。
http://sekio516.exblog.jp/5502972
執筆者は白石典之、町田隆吉、荻美津夫、小林 聡、園田俊介、三崎良章、關尾史郎。
いずれも各テーマに関して画期的な視点を提供している。資料として画像がふんだんにもちいられている。
とくにとりあげるとすれば白石論文であろう。「甘粛西部における魏晋十六国時代墓の編年―副葬陶器を中心にして―」は副葬陶器をもちいて魏晋十六国時代墓の編年をさぐる。どうしてこういう基礎的研究が今までなされてこなかったのかという気がするほどで、目から鱗の思いがした。こういう論文を読むと、以後、報告書の読み方は変わってくるはずである。いや、中国の報告書作成担当者にこそ読んでほしいと感じた。
本誌所収の論文のいくつかがふれているように中原の壁画墓の発掘報告にもめざましいものがあるので、今後この方面で様々な展開があるのは間違いない。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/04/01/1361301
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/28/1350582
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/02/04/1162655
編集を担当した關尾先生からいただいた。
西北地域の魏晋期の壁画墓特集号である。
目次はこちら。
http://sekio516.exblog.jp/5502972
執筆者は白石典之、町田隆吉、荻美津夫、小林 聡、園田俊介、三崎良章、關尾史郎。
いずれも各テーマに関して画期的な視点を提供している。資料として画像がふんだんにもちいられている。
とくにとりあげるとすれば白石論文であろう。「甘粛西部における魏晋十六国時代墓の編年―副葬陶器を中心にして―」は副葬陶器をもちいて魏晋十六国時代墓の編年をさぐる。どうしてこういう基礎的研究が今までなされてこなかったのかという気がするほどで、目から鱗の思いがした。こういう論文を読むと、以後、報告書の読み方は変わってくるはずである。いや、中国の報告書作成担当者にこそ読んでほしいと感じた。
本誌所収の論文のいくつかがふれているように中原の壁画墓の発掘報告にもめざましいものがあるので、今後この方面で様々な展開があるのは間違いない。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/04/01/1361301
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/28/1350582
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/02/04/1162655
Gmail ― 2007/04/17 01:48
Gmailが優秀なことはわかっていが、なんか某社に全部情報を握られているようで嫌な気分だった。それで、アカウントはずいぶん前に取ったが、しばらくまともにはつかっていなかった。
しかし、携帯やPDAでも容易に受信トレイがみれるとなると事情は別である。今までnpopや各種サービスを併用してきたがその必要はなくなる。またスパムフィルタの優秀さは、私が過去何年と蓄積してきたフィルタのデータよりもはるかに優れている。
ということで、メールは基本的にGmailに統合した。
それでもアドレスは今までどおりである、なんて使い方もできるから、移行しないわけにはいかなかったのである。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34019.html
ちなみにPDAをお使いの方にはスケジュールを同期させるGooSyncもおすすめである。ここ数年、海外携帯もかねてHTC Blue Angel(Sx66)を使用中だがActiveSyncとは軽さが違う。手軽さは重要な機能である。PDAがいきかえる。結局、ほとんど情報を某社に握られているではないかといえば、そうなのだが、人は易きに流れる。しばらく某社の利益に貢献するとしよう。
そういえばこのアサブロは使いにくい。なぜ1記事にカテゴリが2つしかつけられないのだろう。そのほかもかなり中途半端な仕様に思う。まあ、ふやけるまで朝風呂につかっているか。
追記
「マイクロソフトのように止められない存在になる可能性はあるだろう。」
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT1l000018042007
しかし、携帯やPDAでも容易に受信トレイがみれるとなると事情は別である。今までnpopや各種サービスを併用してきたがその必要はなくなる。またスパムフィルタの優秀さは、私が過去何年と蓄積してきたフィルタのデータよりもはるかに優れている。
ということで、メールは基本的にGmailに統合した。
それでもアドレスは今までどおりである、なんて使い方もできるから、移行しないわけにはいかなかったのである。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34019.html
ちなみにPDAをお使いの方にはスケジュールを同期させるGooSyncもおすすめである。ここ数年、海外携帯もかねてHTC Blue Angel(Sx66)を使用中だがActiveSyncとは軽さが違う。手軽さは重要な機能である。PDAがいきかえる。結局、ほとんど情報を某社に握られているではないかといえば、そうなのだが、人は易きに流れる。しばらく某社の利益に貢献するとしよう。
そういえばこのアサブロは使いにくい。なぜ1記事にカテゴリが2つしかつけられないのだろう。そのほかもかなり中途半端な仕様に思う。まあ、ふやけるまで朝風呂につかっているか。
追記
「マイクロソフトのように止められない存在になる可能性はあるだろう。」
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT1l000018042007
新収 文物 2007-3 ― 2007/04/18 21:14
『文物』2007-3総第610期、文物出版社。
今号は景徳鎮特集といった観がある。
麗陽蛇山の五代~明代の窯、古城、墓に関する報告がずらっと並ぶ。
杭州の南宋・径山寺法堂の復元に関する古建築史の記事は日本の寺院なども比較対象にあげていておもしろい。
次号には大同の北魏時の寺院遺祉についての報告が予告されている。
今号は景徳鎮特集といった観がある。
麗陽蛇山の五代~明代の窯、古城、墓に関する報告がずらっと並ぶ。
杭州の南宋・径山寺法堂の復元に関する古建築史の記事は日本の寺院なども比較対象にあげていておもしろい。
次号には大同の北魏時の寺院遺祉についての報告が予告されている。
新収 敦煌写本宅経校録研究 ― 2007/04/19 21:22
陳于柱『敦煌写本宅経校録研究』民族出版社、2007年3月。
予告よりもずいぶんと出版がおくれた。今風にいえば風水書に近い敦煌文献中の「宅経」に関する専著。
書名を誤記していたことに気づいた。修正(2007.10.1)
予告よりもずいぶんと出版がおくれた。今風にいえば風水書に近い敦煌文献中の「宅経」に関する専著。
書名を誤記していたことに気づいた。修正(2007.10.1)
拝受 もうひとつの漢魏交替 ― 2007/04/23 01:45
佐藤賢、もうひとつの漢魏交替-北魏道武帝期における「魏」号制定問題をめぐって、『東方学』第百十三輯、東方学会、2007年1月。
数日前に佐藤さんからいただいた。ありがとうございました。
以前も紹介している。※「もう一つの」でなく、「もうひとつの」が正しいタイトルでした。失礼しました。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/16/1280876
数日前に佐藤さんからいただいた。ありがとうございました。
以前も紹介している。※「もう一つの」でなく、「もうひとつの」が正しいタイトルでした。失礼しました。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2007/03/16/1280876
拝受 回鶻語käzig与高昌回鶻王国税役制度的淵源ほか ― 2007/04/23 20:41
松井 太、回鶻語käzig与高昌回鶻王国税役制度的淵源、新疆吐魯番地区文物局編『吐魯番学研究』、上海辞書出版社、2006年10月。
松井 太、書評:船田善之著「元代の命令文書の開読について」、『法制史研究』56、2007年3月。
松井先生からいただいた。ありがとうございました。
松井 太、書評:船田善之著「元代の命令文書の開読について」、『法制史研究』56、2007年3月。
松井先生からいただいた。ありがとうございました。
新収 杏雨第10号 ― 2007/04/24 17:31
『杏雨』第10号、杏雨書屋・武田科学振興財団、2007年4月。
古泉圓順、『香字抄』(釈文・考異)
第17回研究会講演録
遠藤次郎、曲直瀬道三の医学
町泉寿郎、曲直瀬今大路家文書の現状について
第18回研究会講演録
河野昭昌、法隆寺と武田家
赤尾栄慶、古写経の字すがた-『恭仁山荘』『洗心文庫』展から
多治比郁夫、伊藤圭介来簡集二卷
内林政夫、中国事物あれこれ(上)
本草・医史学の図書館である杏雨書屋発行の専門誌。とくに最初の三点は個人的に興味深い内容だった。
古泉圓順、『香字抄』(釈文・考異)
第17回研究会講演録
遠藤次郎、曲直瀬道三の医学
町泉寿郎、曲直瀬今大路家文書の現状について
第18回研究会講演録
河野昭昌、法隆寺と武田家
赤尾栄慶、古写経の字すがた-『恭仁山荘』『洗心文庫』展から
多治比郁夫、伊藤圭介来簡集二卷
内林政夫、中国事物あれこれ(上)
本草・医史学の図書館である杏雨書屋発行の専門誌。とくに最初の三点は個人的に興味深い内容だった。