新収 モノから見た海域アジア史2008/05/21 21:21

四日市康博(編著)『モノから見た海域アジア史-モンゴル~宋元時代のアジアと日本の交流』(九大アジア史叢書11)、九州大学出版会、2008年4月。

以前、『海域アジア史研究入門』という本をとりあげたが、続いてこのような本が。「海域アジア史」という分野が世に出たという感じがある。
http://iwamoto.asablo.jp/blog/2008/04/02/2936906
http://homepage2.nifty.com/PHASU/mah-mirror/

以下、目次。
第1章 海域アジアの碇石航路誌―石材から見た海域アジア交流(小川光彦)
第2章 「板渡の墨蹟」と日宋貿易―木材から見た海域アジア交流(榎本渉)
第3章 海域アジアの貿易陶磁とコンテナ陶磁―陶磁器から見た海域アジア交流(1)(向井亙)
第4章 アジアの海を渡った龍泉青磁―陶磁器から見た海域アジア交流(2)(森達也)
第5章 銀と銅銭のアジア海道―貴金属から見た海域アジア交流(四日市康博)
第6章 対談・モノから見た海域アジア交流と日本(四日市康博他8名)

新書の判型で本体1000円。大学生なら手に取りやすい内容、価格帯である。とはいえ、決して易しい内容ではないが、写真も豊富で対談部分などがあるため、興味さえ持てば、入り込みやすい構成になっている。

※著者様:一応、知人と言うことで許可いただく前に書影を使用しましたが、問題あればご連絡ください。

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_ むとうすブログ - 2008/08/09 13:50

九大アジア叢書 11 モノから見た海域アジア史 モンゴル〜宋元時代のアジアと日本