杏雨書屋 特別展示会・講演会 ― 2010/03/17 23:31
杏雨書屋 特別展示会・講演会
第54回特別展示会
テーマ:「敦煌の典籍と古文書」
日時:2010年4月19日(月)~23日(金)10:00~16:00、 24日10:00~17:00
場所:大阪市十三本町
武田科学振興財団 杏雨書屋2F 展示室
※敦煌秘笈(唐律疏、戸籍、景教経典等)を多数展示します。
第25回研究講演会
日時:2010年4月24日(土)12:30~14:30
場所:リーガロイヤルホテル大阪 2F 山楽の間
演題・講師:
「唐宋史料に見る「法」と「医」の接点」 明治大学法学部教授 岡野誠先生
「杏雨書屋 敦煌秘笈の価値」 東京大学名誉教授・創価大学名誉教授 池田温先生
研究講演会出席の方は22日(木)までに武田科学振興財団・杏雨書屋まで、電話、FAX、メール、はがきなどで連絡のこと。
連絡先・地図などは以下のリンク先をごらんください。
http://www.takeda-sci.or.jp/
※この分野(敦煌学・魏晋南北朝隋唐期の研究全般)において記念すべき画期的「展示会・講演会」です。ここから今後数年内にアジアの文学、歴史、哲学、宗教、医薬史、東西交渉史の新研究が続々とでることを断言しておきます。
個別の話ですが、「景教経典」は東西交渉史、アジアの宗教史の研究者にはよくしられた、アレの現物だとおもわれます。昨年深く関係すると思われる新出土資料の報告書がでています。それのみならずユーラシア史規模のインパクトを秘めた資料群です。
第54回特別展示会
テーマ:「敦煌の典籍と古文書」
日時:2010年4月19日(月)~23日(金)10:00~16:00、 24日10:00~17:00
場所:大阪市十三本町
武田科学振興財団 杏雨書屋2F 展示室
※敦煌秘笈(唐律疏、戸籍、景教経典等)を多数展示します。
第25回研究講演会
日時:2010年4月24日(土)12:30~14:30
場所:リーガロイヤルホテル大阪 2F 山楽の間
演題・講師:
「唐宋史料に見る「法」と「医」の接点」 明治大学法学部教授 岡野誠先生
「杏雨書屋 敦煌秘笈の価値」 東京大学名誉教授・創価大学名誉教授 池田温先生
研究講演会出席の方は22日(木)までに武田科学振興財団・杏雨書屋まで、電話、FAX、メール、はがきなどで連絡のこと。
連絡先・地図などは以下のリンク先をごらんください。
http://www.takeda-sci.or.jp/
※この分野(敦煌学・魏晋南北朝隋唐期の研究全般)において記念すべき画期的「展示会・講演会」です。ここから今後数年内にアジアの文学、歴史、哲学、宗教、医薬史、東西交渉史の新研究が続々とでることを断言しておきます。
個別の話ですが、「景教経典」は東西交渉史、アジアの宗教史の研究者にはよくしられた、アレの現物だとおもわれます。昨年深く関係すると思われる新出土資料の報告書がでています。それのみならずユーラシア史規模のインパクトを秘めた資料群です。
浜田徳海旧蔵敦煌文献 ― 2010/03/15 03:12
某公立図書館に貼ってあった「2010年国際稀覯本フェア」というポスターが気になり、調べると、どうも敦煌文献が出品されるようなので買えもしないのに別用のついでに見に行ってきた。
http://www.abaj.gr.jp/
紙媒体のカタログやフェアのページには写真がないが、書店が公開しているページにはある (いつまで掲載されているかわからないが)。
http://www11.ocn.ne.jp/~inobooks/abaj.html
軽々しくコメントすべきでないわけだが「八陽神呪経 断巻」がとってもおもしろそうにみえるのは、その実物の雰囲気や書誌データからもいえる。
浜田徳海旧蔵敦煌文献についてはこんな情報が参考になる。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/037/0102/03712130102001c.html
(追記)国会図書館は何点か「敦煌文献」を所蔵している。またこちらの書店が「浜田徳海旧蔵文献」を所持していることもその道の人には以前から知られていると聞いたことがある。
http://www.abaj.gr.jp/
紙媒体のカタログやフェアのページには写真がないが、書店が公開しているページにはある (いつまで掲載されているかわからないが)。
http://www11.ocn.ne.jp/~inobooks/abaj.html
軽々しくコメントすべきでないわけだが「八陽神呪経 断巻」がとってもおもしろそうにみえるのは、その実物の雰囲気や書誌データからもいえる。
浜田徳海旧蔵敦煌文献についてはこんな情報が参考になる。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/037/0102/03712130102001c.html
(追記)国会図書館は何点か「敦煌文献」を所蔵している。またこちらの書店が「浜田徳海旧蔵文献」を所持していることもその道の人には以前から知られていると聞いたことがある。
新収 典籍逍遙 ほか ― 2009/11/05 18:36
『典籍逍遙-大東急記念文庫の名品』、大東急記念文庫、2007年。
『古典籍展観大入札会目録-和本の世界へ』、2009年。
前者は少し古いが、現在、五島美術館で開催されている(~11/29)古典籍の展覧会に関係する図録。展示では唐写本などがならぶなか、ひそかに直江版『文選』も展示されている(図録にはない)。
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html
後者は11月14日に入札がおこなわれる古書籍の目録。入札前に展示もおこなわれるようである。日本の貴重な古典籍や書状がずらりとならび壮観。こちらでも直江版『文選』が出品されている。
一部を除き、Webサイトのほうが全体的に写真が鮮明な気がする。
http://www.koten-kai.jp/catalog/index.php?cPath=700
そしてもうひとつ。
杏雨書屋特別展示会。
http://www.takeda-sci.or.jp/06_library/30kinen.pdf
ついに「敦煌秘笈」本が公開される。今回、展示される「敦煌秘笈」本は『新修本草』序例だけだが、蔵経洞から持ち出され、ほとんど人目にさらされないまま100年経過したコレクションの一端が公開される意義は大きい。李盛鐸旧蔵本を中心とし「最後の宝蔵」といわれたこの敦煌文書のコレクションがこれからの敦煌研究に与えるインパクトの大きさを確信している。
『古典籍展観大入札会目録-和本の世界へ』、2009年。
前者は少し古いが、現在、五島美術館で開催されている(~11/29)古典籍の展覧会に関係する図録。展示では唐写本などがならぶなか、ひそかに直江版『文選』も展示されている(図録にはない)。
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html
後者は11月14日に入札がおこなわれる古書籍の目録。入札前に展示もおこなわれるようである。日本の貴重な古典籍や書状がずらりとならび壮観。こちらでも直江版『文選』が出品されている。
一部を除き、Webサイトのほうが全体的に写真が鮮明な気がする。
http://www.koten-kai.jp/catalog/index.php?cPath=700
そしてもうひとつ。
杏雨書屋特別展示会。
http://www.takeda-sci.or.jp/06_library/30kinen.pdf
ついに「敦煌秘笈」本が公開される。今回、展示される「敦煌秘笈」本は『新修本草』序例だけだが、蔵経洞から持ち出され、ほとんど人目にさらされないまま100年経過したコレクションの一端が公開される意義は大きい。李盛鐸旧蔵本を中心とし「最後の宝蔵」といわれたこの敦煌文書のコレクションがこれからの敦煌研究に与えるインパクトの大きさを確信している。
拝受 シルクロード 文字を辿って ― 2009/08/04 20:06

京都国立博物館(編)『シルクロード 文字を辿って-ロシア探検隊収集の文物』、京都国立博物館、2009年。
現在、京都国立博物館で開催されているロシア科学アカデミー東洋写本研究所のコレクションによる展覧会の図録。 編集・解説に携わった高田時雄先生からいただいた。ありがとうございました。
展示品はすべてカラー写真で掲載されている。敦煌文献には漢文文献のみならず、多くの胡語文献が含まれており、展示品はそうした文化的多様性を反映した選択がされているようである。
また敦煌文献ではないが、同研究所のコレクションである西夏文字で書かれた文献資料も多数収録されている。今回の展示は内陸アジアの古代中世の言語に興味のある人にも得難い機会であろう。
以下、一部抜粋。
「敦煌を中心とした西域出土の文献類は、全世界に5万点余もあるといわれており、中でも中国・イギリス・フランス・ロシアに所蔵されるものが、世界四大コレクションとよばれている」
「サンクトペテルブルクのロシア科学アカデミー東洋写本研究所に保管されている敦煌遺書類の中核は1914-1915年のオルデンブルクの第2次トルキスタン調査団によって収集されたもの」
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/090714/tokubetsu.html
一度ロシアで展示されたものが大半のようだが、日本では京都以外に展示される予定がないので要注意である。
現在、京都国立博物館で開催されているロシア科学アカデミー東洋写本研究所のコレクションによる展覧会の図録。 編集・解説に携わった高田時雄先生からいただいた。ありがとうございました。
展示品はすべてカラー写真で掲載されている。敦煌文献には漢文文献のみならず、多くの胡語文献が含まれており、展示品はそうした文化的多様性を反映した選択がされているようである。
また敦煌文献ではないが、同研究所のコレクションである西夏文字で書かれた文献資料も多数収録されている。今回の展示は内陸アジアの古代中世の言語に興味のある人にも得難い機会であろう。
以下、一部抜粋。
「敦煌を中心とした西域出土の文献類は、全世界に5万点余もあるといわれており、中でも中国・イギリス・フランス・ロシアに所蔵されるものが、世界四大コレクションとよばれている」
「サンクトペテルブルクのロシア科学アカデミー東洋写本研究所に保管されている敦煌遺書類の中核は1914-1915年のオルデンブルクの第2次トルキスタン調査団によって収集されたもの」
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/090714/tokubetsu.html
一度ロシアで展示されたものが大半のようだが、日本では京都以外に展示される予定がないので要注意である。
新収 道教の美術 TAOISM ART ― 2009/07/28 18:16
『道教の美術 TAOISM ART』(展示図録)、読売新聞大阪本社、大阪市立美術館、2009年。
斉藤龍一(大阪市立美術館)編。現在、三井記念美術館で開催されている展覧会の図録。なお編集には日本の道教研究者が多数協力しているようである。
おもに日本所蔵の道教関係の資料が掲載され、道教がいかに幅の広い分野に関係するか印象づけられる内容となっている。国宝、重文級のものや秘仏(らしきもの)が展示されており、迫力は十分である。
坐像や鎮宅関係、文書、書籍関係にも興味深いものが少なくなかった。伝六朝とされている写本も目を引く。ちなみに『史記』は宋版の上杉本(歴民博本)が展示されていた。
なお、図録には三井記念美術館の展示では見られなかった敦煌文書が何点か載っている。おおかたは書道博のものである。この後、大阪、長崎と展示が巡回するようだが、出品リストによると、国宝の古書籍(黄帝内経太素、黄帝内経明堂、医心方)や敦煌文書の類が大阪で展示されるらしい。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
斉藤龍一(大阪市立美術館)編。現在、三井記念美術館で開催されている展覧会の図録。なお編集には日本の道教研究者が多数協力しているようである。
おもに日本所蔵の道教関係の資料が掲載され、道教がいかに幅の広い分野に関係するか印象づけられる内容となっている。国宝、重文級のものや秘仏(らしきもの)が展示されており、迫力は十分である。
坐像や鎮宅関係、文書、書籍関係にも興味深いものが少なくなかった。伝六朝とされている写本も目を引く。ちなみに『史記』は宋版の上杉本(歴民博本)が展示されていた。
なお、図録には三井記念美術館の展示では見られなかった敦煌文書が何点か載っている。おおかたは書道博のものである。この後、大阪、長崎と展示が巡回するようだが、出品リストによると、国宝の古書籍(黄帝内経太素、黄帝内経明堂、医心方)や敦煌文書の類が大阪で展示されるらしい。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
拝受 直江後室 おせん 他 ― 2009/06/26 19:28
福原圭一さんから直江兼続関連で以下のもの(コラム・一般向け解説等)をいただいた。ありがとうございました。
●コラム・一般向け解説
福原圭一(執筆)、シリーズ「天地人」・直江兼続を知る
『広報 じょうえつ』で2008年から2009年までに連載されているコラム。
なお、『広報 じょうえつ』は次のページで読める。
http://www.city.joetsu.niigata.jp/koho/index.html
直江後室 おせん (No.850) 2009年6月15日号
戦場の略奪と制札 (No.852)
三条・栃尾仕置き (No.854)
直江兼続の古文書 (No.856)
このほか、福島県立博物館での関連展示の資料一覧・講演資料などもいただいた。
そうそう、夏から秋の展覧会にはこれもあった。国宝・宋版『後漢書』が展示される。
新潟県立博物館「天地人ー直江兼続とその時代」
(7/25(土)-9/6(日)) http://www.nbz.or.jp/jp/
●コラム・一般向け解説
福原圭一(執筆)、シリーズ「天地人」・直江兼続を知る
『広報 じょうえつ』で2008年から2009年までに連載されているコラム。
なお、『広報 じょうえつ』は次のページで読める。
http://www.city.joetsu.niigata.jp/koho/index.html
直江後室 おせん (No.850) 2009年6月15日号
戦場の略奪と制札 (No.852)
三条・栃尾仕置き (No.854)
直江兼続の古文書 (No.856)
このほか、福島県立博物館での関連展示の資料一覧・講演資料などもいただいた。
そうそう、夏から秋の展覧会にはこれもあった。国宝・宋版『後漢書』が展示される。
新潟県立博物館「天地人ー直江兼続とその時代」
(7/25(土)-9/6(日)) http://www.nbz.or.jp/jp/
夏から秋にかけて ― 2009/06/18 21:57
基本的に予告はしないサイトなのだが、見逃さないように自分用にメモ。
○ 京都国立博物館「シルクロード 文字を辿って-ロシア探検隊収集の文物-」
2009年7月14日(火)~9月6日(日)
http://www.art-inn.jp/tenrankai/001906.html
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/korekara/index.html
○ 三井記念美術館 知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」-道教の神々と星の信仰-
2009 年7 月11 日(土)~9 月6 日(日)
http://www.art-inn.jp/tenrankai/001909.html
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_02.html
○ 新潟市歴史博物館(みなとぴあ) 新潟市・中国ハルビン市友好都市提携30周年記念展覧会 「ハルビン金代文化展」
2009 年9/12(土)~11/8(日)
http://www.nchm.jp/contents07_topic/07index.html
同時開催の2つのシンポジウム
http://9122.teacup.com/ljx2007/bbs/98
http://9122.teacup.com/ljx2007/bbs
http://dmatsui.cocolog-nifty.com/abitaqur/2009/06/post-df10.html
○ 京都国立博物館「シルクロード 文字を辿って-ロシア探検隊収集の文物-」
2009年7月14日(火)~9月6日(日)
http://www.art-inn.jp/tenrankai/001906.html
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/korekara/index.html
○ 三井記念美術館 知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」-道教の神々と星の信仰-
2009 年7 月11 日(土)~9 月6 日(日)
http://www.art-inn.jp/tenrankai/001909.html
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_02.html
○ 新潟市歴史博物館(みなとぴあ) 新潟市・中国ハルビン市友好都市提携30周年記念展覧会 「ハルビン金代文化展」
2009 年9/12(土)~11/8(日)
http://www.nchm.jp/contents07_topic/07index.html
同時開催の2つのシンポジウム
http://9122.teacup.com/ljx2007/bbs/98
http://9122.teacup.com/ljx2007/bbs
http://dmatsui.cocolog-nifty.com/abitaqur/2009/06/post-df10.html
新収 開山無相大師六五〇年遠諱記念「妙心寺」 ― 2009/02/02 23:49
東京国立博物館・京都国立博物館・読売新聞社、
『開山無相大師六五〇年遠諱記念「妙心寺」』(展覧会図録)、読売新聞社、2009年。
観覧した時は比較的すいていた。相変わらず禅の用語は難しいと思うが、意味がわかれば、味わい深い。わかりやすい展示物をあげるとすれば、豊臣棄丸(鶴松)の子供用鎧だろうか。観覧した時、年配の女性数人がそのケースを囲んでいた。豪華な図録が2500円は安い。
日本のものをみなれた我々は、普段見慣れない石造りの建物や西欧的な豪華さ明晰さ、中国の遠大な歴史に圧倒され、魅了される。それはそれで実際、それだけの価値がある。しかしここにあるものも同様に驚くべき存在なのだとあらためて認識させられた。
外国史を専攻したせいか、最近、それがきわだって大きく感じられるようになった。
期待していた通り、南化玄興の頂相もあった。個人的には南化玄興といえば直江兼続を連想するようになってしまった。ここではその関係は紹介されていないがまあそれはそれでよい。ブームに乗る必要はない。ただ雪深い中越に生まれた彼がこの荘厳さを目にしたとき、何を思ったか、それが十分に感じられる気がした。
そうだ 京都、行こう、そう思わせる展示だった。
『開山無相大師六五〇年遠諱記念「妙心寺」』(展覧会図録)、読売新聞社、2009年。
観覧した時は比較的すいていた。相変わらず禅の用語は難しいと思うが、意味がわかれば、味わい深い。わかりやすい展示物をあげるとすれば、豊臣棄丸(鶴松)の子供用鎧だろうか。観覧した時、年配の女性数人がそのケースを囲んでいた。豪華な図録が2500円は安い。
日本のものをみなれた我々は、普段見慣れない石造りの建物や西欧的な豪華さ明晰さ、中国の遠大な歴史に圧倒され、魅了される。それはそれで実際、それだけの価値がある。しかしここにあるものも同様に驚くべき存在なのだとあらためて認識させられた。
外国史を専攻したせいか、最近、それがきわだって大きく感じられるようになった。
期待していた通り、南化玄興の頂相もあった。個人的には南化玄興といえば直江兼続を連想するようになってしまった。ここではその関係は紹介されていないがまあそれはそれでよい。ブームに乗る必要はない。ただ雪深い中越に生まれた彼がこの荘厳さを目にしたとき、何を思ったか、それが十分に感じられる気がした。
そうだ 京都、行こう、そう思わせる展示だった。
新収 日中書法の伝承 ― 2008/03/21 17:49
謙慎書道会『日中書法の伝承』二玄社、2008年3月。
先週末、東京美術倶楽部で開催されている謙慎書道会展70回記念『日中書法の伝承』をみてきた。
ブログを書く暇がなかったので、今頃報告となったが、これが漢代から三国の簡牘や磚、また北朝墓誌の研究者、敦煌文献研究者にとてもよい内容であった。いや、たぶん殷代や宋元明の人も無関係ではない。もちろん、伝・紀貫之とか「和」のものもありました。
図録は4000円。自分が見たいのはその一部に過ぎないのだが、それでも価格に見合った写真が撮られている。こんな鮮明な写真はそうそうあるものではないので、当然、購入した。
3月22日まで新橋駅と浜松町駅の間あたりにある東京美術倶楽部で開催されている。
http://www.nisk.jp/tenrankaijoho/tenrankaijoho_08_02.html
出品されている敦煌文献は13点、いずれも敦煌研究院の所蔵(うち8点は青山杉雨氏旧蔵)。
また出土地点での内訳では、蔵経洞発見のものが9点、土地廟出土のものが4点となっている。
内容から見ると北魏期の写経が中心だが、北宋乾徳二年(964)の「酒帳単」(酒の消費記録簿)も出品されている。ただ字数が多く、どこに紀年の根拠があるのかはぱっと見ではわからなかった。また「帰義軍節度使新鑄印」の朱印が四箇所にあったり、「訶黎勒酒」とか「迴鶻婆助葬酒壹瓮」、興味を引く記述もみえた。いろんな意味でなかなかおもしろいものであった。
先週末、東京美術倶楽部で開催されている謙慎書道会展70回記念『日中書法の伝承』をみてきた。
ブログを書く暇がなかったので、今頃報告となったが、これが漢代から三国の簡牘や磚、また北朝墓誌の研究者、敦煌文献研究者にとてもよい内容であった。いや、たぶん殷代や宋元明の人も無関係ではない。もちろん、伝・紀貫之とか「和」のものもありました。
図録は4000円。自分が見たいのはその一部に過ぎないのだが、それでも価格に見合った写真が撮られている。こんな鮮明な写真はそうそうあるものではないので、当然、購入した。
3月22日まで新橋駅と浜松町駅の間あたりにある東京美術倶楽部で開催されている。
http://www.nisk.jp/tenrankaijoho/tenrankaijoho_08_02.html
出品されている敦煌文献は13点、いずれも敦煌研究院の所蔵(うち8点は青山杉雨氏旧蔵)。
また出土地点での内訳では、蔵経洞発見のものが9点、土地廟出土のものが4点となっている。
内容から見ると北魏期の写経が中心だが、北宋乾徳二年(964)の「酒帳単」(酒の消費記録簿)も出品されている。ただ字数が多く、どこに紀年の根拠があるのかはぱっと見ではわからなかった。また「帰義軍節度使新鑄印」の朱印が四箇所にあったり、「訶黎勒酒」とか「迴鶻婆助葬酒壹瓮」、興味を引く記述もみえた。いろんな意味でなかなかおもしろいものであった。
紹介 大三国志展 および関連記事 ― 2007/09/17 14:07
北京オリンピック開催記念・東京富士美術館<新館>開館記念
大三国志展── 悠久の大地と人間のロマン ──
2008年5月3日(土)~7月13日(日)予定
『三国志演義』ファン向けの資料はもちろん、長沙呉簡など研究者が注目する三国時代の資料も展示されるかもしれないと聞いております。何が展示されることになるか注目です。
関連記事はこの展示に携わっている人のインタビュー記事。近年の日本における中国文物とビジネスという点から目を通しておいてよい記事のようだ。
東京富士美術館の案内
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html
(関連記事)
日本で活躍する中国人・陳建中(上)
http://japanese.cri.cn/205/2007/07/19/1@98791.htm
日本で活躍する中国人・陳建中(下)
http://japanese.cri.cn/205/2007/07/31/1@99724.htm
大三国志展── 悠久の大地と人間のロマン ──
2008年5月3日(土)~7月13日(日)予定
『三国志演義』ファン向けの資料はもちろん、長沙呉簡など研究者が注目する三国時代の資料も展示されるかもしれないと聞いております。何が展示されることになるか注目です。
関連記事はこの展示に携わっている人のインタビュー記事。近年の日本における中国文物とビジネスという点から目を通しておいてよい記事のようだ。
東京富士美術館の案内
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html
(関連記事)
日本で活躍する中国人・陳建中(上)
http://japanese.cri.cn/205/2007/07/19/1@98791.htm
日本で活躍する中国人・陳建中(下)
http://japanese.cri.cn/205/2007/07/31/1@99724.htm